イセエビ漁とは? わかりやすく解説

イセエビ漁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 04:57 UTC 版)

イセエビ」の記事における「イセエビ漁」の解説

生息域沿岸では、イセエビはどこでも重要な水産資源とされている。日本国内での県別漁獲高は年によって千葉県あるいは三重県が1位で続いている。また、三重県県魚指定されている(1990年11月2日指定)。 漁期10月から4月にかけてで、5月から8月産卵期資源保護目的禁漁としている地区が多い。宮崎県では9月1日から漁が始まり3月末までが漁期である。 また、産卵期は身が細り、味も落ちる。漁獲量月齢天候左右され闇夜であれば多く水揚げされる。その他、太平洋側黒潮大蛇行の変化なども漁獲量影響する考えられている。漁期における漁法は主に、刺し網漁潜水漁、脅し漁がある。刺し網漁は、夕方刺し網仕掛け早朝に網を上げる。潜水漁は海女岩場潜んだイセエビ手づかみ採取するというもの。脅し漁は一方の竿の先にイセエビ天敵マダコくくりつけて水中振りイセエビ驚いて逃げたところを網ですくうというものであるイセエビ姿造りなどで供されることから、流通時には他の食用エビ比べて姿形厳格に評価される。「角」と呼ばれる2本の触角や、脚が破損する商品価値下がってしまうため、漁獲時には一匹ずつ網から外すなど慎重に扱われる。角の折れた海老小型海老市場出荷されることは少なく漁港付近旅館などで消費されることが多い。水揚げ時に殻が割れたりして死んだりしたイセエビは、漁業関係者自宅消費されることが多い。このように傷ついたイセエビ1%程度割合存在し商品価値著しく下がる。また、ショック与えると自切するため、輸送中に脚が脱落することもある。角や脚が欠けたことにより商品価値下がったものでも、それらを修復して高値販売されていることがある。しかし、近年では低価格志向の店・消費者向けに「ワケあり食材」として安価でも流通している。水揚げしても暗所毛布籾殻などで保温すれば1週間くらいは生きているので、この状態で出荷流通が行われる。寒さに弱いので冷蔵する死んでしまい、却って商品価値が下がる。 なお、イセエビ採取めぐって漁業法違反で年に数件通報摘発される(密漁となる)ため、関係団体注意促している。

※この「イセエビ漁」の解説は、「イセエビ」の解説の一部です。
「イセエビ漁」を含む「イセエビ」の記事については、「イセエビ」の概要を参照ください。

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