イオンの成宏【イオンノセイコウ】(草花類)
登録番号 | 第14568号 | |
登録年月日 | 2006年 12月 14日 | |
農林水産植物の種類 | きく | |
登録品種の名称及びその読み | イオンの成宏 よみ:イオンノセイコウ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所、独立行政法人日本原子力研究開発機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2、茨城県那珂郡東海村村松4番49 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 永冨成紀、渡辺宏、出花幸之介、田中淳、山口博康、森下敏和 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、炭素イオンビーム照射した「太平」の培養変異個体から育成されたものであり、花は穏紫ピンク色の地色に浅緑黄色のぼかしが入る大輪で切花及び鉢物向きの品種である。草型は直立性、草性は高性、開花時の草丈は中である。茎の太さはやや太、色は緑、強さは強、中空の程度は無、摘心後の分枝性は中、節間長は短である。葉身長はやや長、葉幅はやや広、葉の縦横比は中、葉柄の長さはやや短、一次欠刻はやや深、葉の表面及び裏面の色は中、毛じの多少は多、光沢度は弱、厚さ及び硬さは中、葉柄の着生角度は上向き、たく葉の有無は殆どの葉に付着、形は深裂せず、大きさは小、分布状態は主として両側に付着するである。花の大きさは大、厚みは中、舌状花の重ねは5列以上で満開時に露心する、舌状花数及び管状花数は中、分布は集中、長さは中である。花弁の形は舟底弁、先端の形は尖る及び有突起、花弁の長さはやや大、幅はやや狭、外花弁の表面の色は穏紫ピンク(JHS カラーチャート9511)の地色に浅緑黄(同2904)のぼかしが入る、裏面の色は穏紫ピンク(同9511)、舌状花表面の色の分布状態はぼかし、外花弁の角度は平、花の中心部の色は外弁と異なり赤紫色及び黄色、花たくの形は平らなドーム状、大きさはやや小、総ほうの大きさはやや大、花首の太さはやや太、長さはかなり短、生態分類型は秋ギク、開花の早晩性は中である。「太平」と比較して、外花弁の表面の地色が穏紫ピンクで浅緑黄色のぼかしが入ること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成6年に独立行政法人日本原子力研究開発機構高崎研究所(群馬県高崎市)において、「太平」の花弁の培養体に炭素イオンビームの照射を行い、独立行政法人農業生物資源研究所放射線育種場(茨城県那珂郡大宮町)において、この培養体からカルス由来の再分化個体を得て、この中から変異個体を選抜し、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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