イオンの魔法【イオンノマホウ】(草花類)
登録番号 | 第14571号 | |
登録年月日 | 2006年 12月 14日 | |
農林水産植物の種類 | きく | |
登録品種の名称及びその読み | イオンの魔法 よみ:イオンノマホウ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所、独立行政法人日本原子力研究開発機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2、茨城県那珂郡東海村村松4番49 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 永冨成紀、渡辺宏、出花幸之介、田中淳、山口博康、森下敏和 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、ネオンイオンビームを照射した「太平」の培養変異個体から育成されたものであり、花は穏黄橙の地色に穏赤色のはけ目が入る大輪で切花及び鉢物向きの品種である。草型は直立性、草性は高性、開花時の草丈はやや低である。茎の太さは中、色は緑、強さは強、中空の程度は無、摘心後の分枝性は中、節間長はかなり短である。葉身長、葉幅及び葉の縦横比は中、葉柄の長さはやや短、一次欠刻はやや深、葉の表面及び裏面の色は中、毛じの多少は多、光沢度は弱、厚さはやや厚、硬さは中、葉柄の着生角度は上向き、たく葉の有無は殆どの葉に付着、形は深裂せず、大きさは小、分布状態は両側・片側混在である。花の大きさは大、厚みはやや低、舌状花の重ねは5列以上で採花適期に露心する、舌状花数はやや少、管状花部の直径はやや小、管状花数はやや多、分布は集中、長さは中である。花弁の形は舟底弁、先端の形は尖る及び有突起、花弁の長さはやや大、幅はやや狭、外花弁の表面の色は穏黄橙(JHS カラーチャート1912)の地色に穏赤(同0416)のはけ目が入る、裏面の色は浅橙黄(同2203)の地色に穏赤(同0416)のはけ目が入る、舌状花表面の色の分布状態ははけ目、外花弁の角度は平、花の中心部の色は外弁と異なり黄緑色、花盤の色は黄緑、花たくの形は平らなドーム状、大きさは中、総ほうの大きさはやや大、花首の太さは中、長さはやや短、生態分類型は秋ギク、開花の早晩性は晩である。「太平」と比較して、外花弁の表面の地色が穏黄橙で穏赤色のはけ目がはいること、裏面の地色が浅橙黄で穏赤色のはけ目が入ること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成7年に独立行政法人日本原子力研究開発機構高崎研究所(群馬県高崎市)において「太平」の葉片の培養体にネオンイオンビームの照射を行い、独立行政法人農業生物資源研究所放射線育種場(茨城県那珂郡大宮町)において、この培養体からカルス由来の再分化個体を得て、この中から変異個体を選抜し、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、14年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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