アーゴシー・オールストーリー・ウィークリー
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「アーゴシー」の記事における「アーゴシー・オールストーリー・ウィークリー」の解説
1920年、オールストーリー・ウィークリーとアーゴシーが合併し、アーゴシー・オールストーリー・ウィークリー (Argosy All-Story Weekly) となった。SFやウェスタンなど様々なジャンルの作品が掲載された。エドガー・ライス・バローズのターザン・シリーズや火星シリーズの一部が掲載されている。他のSF作家としては、ロジャー・シャーマン・ホアー、レイ・カミングス、O・A・クライン、A・メリットらがいた。 アーゴシーには冒険小説も掲載された。ジョンストン・マッカレーの怪傑ゾロもの、C・S・フォレスターの海洋冒険小説、セオドア・ロスコー(英語版)のフランス外人部隊もの、ルイス・パトリック・グリーン(英語版)のアフリカを舞台にしたもの、ジョージ・F・ワーツの作品(アメリカ人無線技師が中国で冒険を繰り広げる話)などである。H・ベッドフォード=ジョーンズ(英語版)は、アイルランド人兵士 Denis Burke を主人公とする剣戟もののシリーズを寄稿している。ボーデン・チェイス(英語版)は犯罪小説を寄稿した。レスター・デントはユーモアを交えた2つの推理冒険シリーズを連載した。よりシリアスな推理小説を寄稿した作家としては、コーネル・ウールリッチ、Norbert Davies、Fred MacIsaac が挙げられる。 ウェスタン小説を寄稿した作家としては、マックス・ブランド、クラレンス・E・マクフォード(英語版)、ウォルト・コバーン(英語版)、チャールズ・アルデン・セルツァー(英語版)、Tom Curryがいた。他にもエリス・パーカー・バトラー、ヒュー・ペンデクスター(英語版)、ロバート・E・ハワード、Gordon MacCreagh、ハリー・スティーヴン・キーラー(英語版)といった作家が寄稿していた。マックス・ブランドが生み出したキャラクターであるドクター・キルデアは、1938年に初登場した。 アーゴシーの表紙イラストを手がけた有名なイラストレーターとしては、エドガー・フランクリン・ウィトマク(英語版)、Modest Stein、Robert A. Graef が挙げられる。 1941年11月、隔週刊に移行し、1942年7月には月刊となった。1943年9月、紙質を向上させただけでなく、小説専門誌から男性総合誌へと移行しはじめた。それから数年間、小説の占める割合が小さくなっていき(そのころ寄稿していた作家としてはP・G・ウッドハウスなどがいる)、男性誌的内容が増えていった。最終的には野生動物との戦いや戦争を描いたノンフィクションを中心とし、E・S・ガードナーが最高裁判所についての記事を書いたりするようになり、ソフトコアの男性誌とみなされるようになった。1978年11月に最後の号が発行されている。
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