寄稿していた作家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 02:53 UTC 版)
「ブラック・マスク (雑誌)」の記事における「寄稿していた作家」の解説
初期のブラック・マスクに寄稿していた作家としては、J・S・フレッチャー(英語版)、ヴィンセント・スターレット(英語版)、Herman Petersen らがいた。Shaw が編集長に就任すると、それまでの号で見込みがあると思われた自然主義的犯罪小説を中心とする方向に舵を切り、キャロル・ジョン・デイリー(英語版)が看板作家となった。デイリーの生み出した私立探偵 Race Williams は急場しのぎで登場させたキャラクターであり、その毒舌は後の辛辣な私立探偵たちのモデルとなった。 その後、ダシール・ハメットが寄稿するようになり、サム・スペードとコンチネンタル・オプという探偵を生み出した。これに影響され、レイモンド・チャンドラー、E・S・ガードナー、ポール・ケイン、フレデリック・ニーベル、フレデリック・デーヴィス、ラウール・ホイットフィールド(英語版)、シオドア・ティンズリー(英語版)、W・T・バラード、ロジャー・トリーらがハードボイルド作家として寄稿するようになった。また同誌に掲載されたジョージ・ハーモン・コックス(英語版)の「報道写真家フラッシュ・ケイシー(英語版)」を主人公とした小説は、映画、ラジオドラマ、マンガ、テレビドラマ、演劇に展開された。 ブラック・マスク誌の表紙イラストは Fred Craft や J. W. Schlaikjer が描いていたが、Shaw は中のイラストを全て Arthur Rodman Bowker に任せた。 作家の多くは男性だったが、女流作家も何人かいた。例えば、Marjory Stoneman Douglas、Katherine Brocklebank、Sally Dixon Wright、Florence M. Pettee、Marion O'Hearn、Kay Krausse、Frances Beck、Tiah Devitt、Dorothy Dunn らである。 この雑誌は大いに成功し、寄稿していたヒュー・B・ケイヴ(英語版)といった作家は商業的にも大いに成功を収めた。 ブラック・マスクは犯罪小説が中心だったが、西部劇小説や冒険小説も掲載されていた。
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