アメリカ合衆国からの南部州の離脱とは? わかりやすく解説

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アメリカ合衆国からの南部州の離脱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:00 UTC 版)

エイブラハム・リンカーン」の記事における「アメリカ合衆国からの南部州の離脱」の解説

リンカーン当選が決まると、分離主義者達は彼が翌年3月大統領就任する前に連邦から脱退する意思明らかにした。 妥協試みはあった。1860年12月18日のクリッテンデン妥協英語版)は、奴隷州と自由州分け1820年ミズーリ妥協決まったミズーリ妥協線を西に延伸するものであり、共和党の自由土地綱領には反するものだったリンカーンは「私は同意するまえに死を味わうだろう...我々が憲法規定される権利のあるこの政府売り渡すような特典与え譲歩妥協に対しては」といってこのアイディア拒否した。しかしリンカーン憲法に対すコーウィン修正条項英語版)には支持与えた。これは議会通過しており、すでに存在する州の奴隷制保護するのだった戦争が始まる数週間前、脱退避けるための手段として全ての州知事コーウィン修正条項批准求め手紙書くことまでした。 12月20日サウスカロライナ州脱退条例採択してその先鞭を切った1861年2月1日までに、フロリダ州ミシシッピ州アラバマ州ジョージア州ルイジアナ州およびテキサス州続いた。これらのうち6州1つ憲法採択しアメリカ連合国という主権国家であることを宣言したアッパー・サウス境界州デラウェア州メリーランド州バージニア州ノースカロライナ州テネシー州ケンタッキー州ミズーリ州およびアーカンソー州)は分離主義者の言い分聞いたが、当初追従拒否したブキャナン大統領次期大統領リンカーンアメリカ連合国の認知拒否し脱退違法だ宣言した1861年2月9日アメリカ連合国ジェファーソン・デイヴィス暫定大統領選出したリンカーン2月11日スプリングフィールド発ってワシントンに向かうにあたり送りに来た地元の人たちに別れ挨拶述べた。その冒頭で、「皆さん、私の今の立場におかれたことのない方にはこのお別れに際しての、私の悲しみ分かっていただけないでしょう」と述べ、「今私はこの土地去ります。いつ帰れるか、果たして再び帰れるか、分かりません」と悲壮な思いをこめて語ったリンカーン列車就任式に向かう途中北部中の群衆議員演説したボルティモアでは暗殺危険性がある(Baltimore Plotとのことだったので、立ち寄り避け夜陰乗じてボルティモア過ぎた。これはリンカーン護衛指揮していたアラン・ピンカートン探り出したことだった。2月23日ワシントンD.C.には変装して入ったそこはかなりの数の軍隊による厳戒下に置かれていた。

※この「アメリカ合衆国からの南部州の離脱」の解説は、「エイブラハム・リンカーン」の解説の一部です。
「アメリカ合衆国からの南部州の離脱」を含む「エイブラハム・リンカーン」の記事については、「エイブラハム・リンカーン」の概要を参照ください。

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