アメリカのメーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:06 UTC 版)
「マイアミ・バイスのフェラーリ」の記事における「アメリカのメーカー」の解説
マクバーニーコーチクラフト Mcburnie Coachcraft車名:カリフォルニア・デイトナスパイダー Califrnia Daytona Spyder アル・マルディキアンとトム・マクバーニーの共同開発によるカリフォルニア・デイトナスパイダーは「マイアミバイス」で一躍有名になった。米国内で7店舗の代理店を展開しフェラーリとの裁判で敗訴するまでに約100台を販売した。 三角窓がなく傾斜が鋭いコルベットC3のフロントウィンドウは本物よりもスタイリッシュな印象を与え、野太いV8サウンドもアメリカ人には受けが良い。本家フェラーリとはまた違った魅力があり今でも「マイアミバイスカー」として人気を保っている。 RMG(ロバーツモーターグループ) Roberts Motor Group車名:マイアミスパイダー Miami Spyder RMGのカール・ロバーツは「マイアミバイス」でデイトナの修理を担当したのをきっかけに1985年頃からレプリカの製作を始めた。マクバーニーの影響が大きい。 1989年のフェラーリとの裁判の最中に倒産したが、それまでにマイアミスパイダーを約80台を販売した。 CCC(カリフォルニアカスタムコーチ) California Custom Coach車名:デイトナアメリカ Daytona America CCCは1976~1988年にカリフォルニア州パサデナにあったコーチビルダー。 マクバーニーの代理店だが、CCCの場合はボディサイドの給油口が付属せずトランクを開けて給油する。 CCCの腕前は確かなもので、1970年代後期に1936年型オーバーン851のレプリカであるCCC876で成功した。これは1978年型フォード・リンカーン・タウンカーをベースとし状態の良いものは10万ドル以上の値が付くことがある。2人乗りのスピードスターと4人乗りのフェートンの2タイプが存在する。 またコルベットC3をストレッチして4ドアセダンにした"コルベットアメリカ"もある。試作車を含め6台しか作られておらず、オークションで20万ドル以上で売買された記録がある。 ロウリー・コルベット・サプライ Rowley Corvette Supply車名:ロウリーGtC Rowley GtC マサチューセッツ州ロウリーで1965年から続くコルベット専門の老舗ショップ。 これもマクバーニーと同じ成形型と思われるが、マクバーニーと違ってインテリアまできちんとオリジナルを再現している。 現在も完成品を69,500ドル、キットを11,500ドルで販売しているほか、マクバーニー、RMG、CCCのオーナー向けのアフターパーツ販売も行なっている。 エキゾチック イリュージョンズ Exotic Illusions (またはマッド・マイク・ハドソン MAD Mike Hudson)車名:デイトナGTS Daytona GTS ペンシルバニアにて1984年頃から現在も続くレプリカビルダー。 ランボルギーニのレプリカを主力としており、ポンティアック・フィエロを使ったランボルギーニ・カウンタック、ディアブロ等を数多く販売している。 デイトナGTSは1988〜1990年の2年間に8台が製作された。ベースはコルベットだが、フロントウィンドシールドをトライアンフTR7から移植し三角窓が付属するほか、本物から型を起こしているためボディ、インテリア共に非常に精密に再現されている。フェンダーフレアの滑らかな曲面の再現、オートマチック車にもマニュアル車風のシフトゲートを設けるなどマクバーニーとは一線を画すオーナーのマイク・ハドソンの繊細さが表れている。 エキゾチックコーチクラフト Exotic Coachcrafts 1984年にサンディエゴに起ち上げられたコーチビルダー。マクバーニーの成形型を使用するがアルファロメオの巨大なドアハンドルは使わずにオリジナル風に仕上げてある。 1988年にはタケイ・セイゴ氏が社名をデザインセイゴと改名しカスタムカー等を日本向けに輸出する事業を始めたらしいが1990年に廃業したと見られる。 ウェストチェスターファイバーグラス Westcheater Fiberglass車名:デイトナクーヴァリ Daytona Couvarri 1982年から1995年までニューヨーク州ポートチェスターにあったレプリカビルダー。 トライアンフTR7のフロントウィンドウを流用し、可能な限りフェラーリ純正部品を使用するなどオーナーのドミニク・メッカのこだわりが見られる。同社のラインナップにはテスタロッサスパイダーもあった。 1999年にメッカは自動車窃盗の共犯で逮捕されている。再生不能となった事故車をオークションで次々に購入してVIN(車体識別番号)を剥ぎ取り盗難車に付け替えるという犯罪に加担していた。
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