アフロキューバン・ジャズとは? わかりやすく解説

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アフロ・キューバン・ジャズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 03:20 UTC 版)

アフロ・キューバン・ジャズ
様式的起源 ジャズ、ソン、マンボルンバ、チャチャチャ
文化的起源 20世紀前半
アメリカ合衆国
使用楽器 サックス、トロンボーン、トランペット、ボンゴベースコンガボーカル、ティンバレス、クラベス、ピアノなど
融合ジャンル
ブーガルー
関連項目
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アフロ・キューバン・ジャズAfro-Cuban jazz)は、ビバップハード・バップ)とキューバを中心に発展した、ラテンアメリカのリズムを基調としたラテンジャズの一種で、ラテンジャズと同義にみられる事もある。

歴史

1940年代から1950年代頃の、よりキューバ色の強いジャズを指し、キューバを中心に発展した中米のリズムを基調とし、1940年代から1950年代頃の、よりキューバ色の強いジャズという意味合いがある[1]ルンバ[注 1]ソンマンボ[2]サルサメレンゲカリプソ[注 2]チャチャチャ[注 3]の要素を含むものを指す。

1930年代、Dr. Obdulio Moralesが演奏し始める。キューバの1940年代にニューヨークキューバからの移民を通じて、西アフリカ・リズムの末裔たちが侵入し、アフロ・キューバン英語版(afro-cuban)と呼ばれるラテン音楽の形態が出てきた。深くはキューバやブラジルを包括するラテンアメリカの土着宗教(ヴードゥーサンテリアカンドンブレマクンバ英語版等)が関わり、信仰の手段として音楽が用いられた。このアフロ・キューバンのブームの他にサルサ[注 4]などが派生し、お互いに影響しあってラテン音楽は発展してきた。

1941年に、キューバ人でコンガ奏者のマチートがマンボのバンドを始めた時、義理の兄弟であり、ビ・バップトランペット奏者で編曲家のマリオ・バウサがマンボをジャズを取り入れた。これが現在の形態のアフロ・キューバン・ジャズの始まりとされる。ビバップ・ジャズのトランペッターであるディジー・ガレスピー[注 5]ラテン音楽に着目し、コンガ奏者のチャノ・ポソを迎え、ラテン・ジャズを発展させた。この中で「マンテカ英語版」が誕生した。[3]

やがてハード・バップが流行するようになると、ケニー・ドーハム、ハンク・モブレーらによってさらに人気が上昇したが、ハード・バップが全盛期をすぎた時代に、アフロ・キューバン・ジャズも下火になっていった。

アフロ・キューバンは、キューバプエルトリコにおいても普及し、ティト・プエンテエディ・パルミエリ等によっても演奏され、これらがサルサの要素に取り込まれるようになる。

代表曲

脚注

注釈

  1. ^ ザビア・クガートが発展させたジャンル。
  2. ^ マイティ・スパロウらが有名。
  3. ^ 有名な演奏家にはエンリケ・ホリンがいる。
  4. ^ ホセ・アルベルト、レイ・セプルベダ、ファニア・オールスターズらが代表的な音楽家。
  5. ^ チャーリー・パーカーとともにビバップを創造したことで知られている。アルバム「バード&ディズ」が有名。
  6. ^ 日本のジャズ喫茶でヘビー・ローテーションだった曲。

出典

関連人物

関連項目


アフロ・キューバン・ジャズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:37 UTC 版)

ラテンジャズ」の記事における「アフロ・キューバン・ジャズ」の解説

アフロ・キューバン・ジャズは、キューバ中心に発展した中米リズム基調とし、1940年代から1950年代頃の、よりキューバ色の強いジャズという意味合いがある。ルンバソンマンボサルサメレンゲカリプソチャチャチャボレロ要素を含むものを指す。 ニューヨーク渡ってきたキューバからの移民は、西アフリカなどのリズムが体に染みついており、彼らを通じてアフロ・キューバン(afro-cuban)と呼ばれるラテン音楽ジャンル形成される至った。このアフロ・キューバン音楽から、後にマンボルンバチャチャチャサルサ等が派生し、またお互いに影響しあって発展していった。 1941年に、キューバ人でコンガ奏者マチートマンボバンド始めた時、義理の兄弟であり、ビ・バップトランペット奏者編曲家のマリオ・バウサがマンボジャズ取り入れた。これがアフロ・キューバン・ジャズの始まりとされるビバップ奏者トランペッターディジー・ガレスピーラテン音楽着目しコンガ奏者チャノ・ポソ迎えラテン・ジャズ発展させた。この中で、「マンテカ」「ティン・ティン・デオ」が誕生した

※この「アフロ・キューバン・ジャズ」の解説は、「ラテンジャズ」の解説の一部です。
「アフロ・キューバン・ジャズ」を含む「ラテンジャズ」の記事については、「ラテンジャズ」の概要を参照ください。

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