あかねふじ【アカネフジ】(食用作物)
登録番号 | 第5307号 | |
登録年月日 | 1997年 1月 30日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | あかねふじ よみ:アカネフジ | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 天野悦夫 矢頭治 飯田修一 鰺坂秀敏 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「農林8号」の種子に突然変異誘発剤EMS処理を行い,原品種を戻し交配して育成された固定品種であり,育成地(静岡県磐田郡豊田町)における成熟期は中生の晩,稈長が長く,アミロース含量の低い水稲,粳種である。 草型は偏穂重型,稈長は長,稈の細太はやや太,剛柔は柔,止葉の直立の程度はやや垂,葉身の色及び葉鞘の色は緑である。穂長はやや長,穂数はやや少,粒着密度はやや密,穂軸の抽出度は長である。穎色は黄白,ふ先色は黄白-黄,芒の有無と多少は無である。玄米の形及び大小は中,粒色は淡褐,精玄米千粒重はやや小,見かけの品質は中の中,食味は中の上である。出穂期は中生の中,成熟期は中生の晩,穂発芽性は易,耐倒伏性は極弱,収量はやや少である。いもち病抵抗性推定遺伝子型は+,穂いもち及び葉いもち圃場抵抗性はやや弱,アミロース含量は低である。 「コシヒカリ」と比較して,稈長が長いこと,穂長が長いこと,穂軸の抽出度が長いこと,出穂期及び成熟期が晩いこと,アミロース含量が低いこと等で,「農林8号」と比較して,草型が偏穂重型であること,出穂期及び成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,農業生物資源研究所放射線育種場(茨城県那珂郡大宮町)において,昭和49年に「農林8号」の種子に突然変異誘発剤EMS処理を行って,同年変異第2代で個体選抜,51年に変異第3代に原品種を戻し交配し,52年にその雑種第2代で変異個体を選抜,63年から株式会社加工米育種研究所(静岡県磐田郡豊田町)に移管し,平成元年から栽培特性及び加工適性の調査,3年から生産力試験等の試験を行って稔性に関する選抜を重ねて育成された固定品種である。6年は,雑種第17代である。 なお,出願時の名称は「KI35」であった。 |
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