みさかっ娘【ミサカッコ】(果樹)
![]() |
登録番号 | 第5618号 |
登録年月日 | 1997年 7月 15日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | みさかっ娘 よみ:ミサカッコ |
|
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 御坂町農業協同組合 | |
品種登録者の住所 | 山梨県東八代郡御坂町夏目原620番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 小嶋傳 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,育成者のほ場(山梨県東八代郡御坂町)で発見された「浅間白桃」の枝変わりで,果実の外観が扁円,果肉が乳白色,果重が370g程度の育成地において9月上旬に成熟する晩生種である。 樹姿は中間,樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さは細,節間長及び葉身の形は中,葉縁の波打ちは少,葉の大きさは中,色は緑,蜜腺の形は球腎である。花の大きさは中,花弁の形は楕円,波打ちは有,色は淡桃,花粉の多少(有無)は有,がく筒の形は鐘,がくの色は紅である。果実の外観は扁円,果頂部の形は凹,凹は中,梗あの深さは深,広さは広,赤道部及び果頂部の縫合線は中である。果実の大きさは極大(370g程度),果皮の地色は緑白,着色は少である。切った直後の果肉の色は乳白,果肉内の着色は微,核周囲の着色は多,果肉の粗密は密,果肉繊維の多少は少,果皮の剥皮性は中,肉質は溶質である。果汁の多少は中,甘味は多,酸味及び渋味は微,苦味は無である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は円,大きさは中,色は濃褐,核面の粗滑は滑である。開花期は中で育成地においては4月中旬,成熟期(満開~成熟までの日数)は141~150日,育成地においては9月上旬である。生理落果の多少,核割れの多少及び裂果は少,果実の日持ちは良である。 「浅間白桃」と比較して,核周囲の着色が多いこと,成熟期が遅いこと等で,「富田白桃」と比較して,葉の大きさが小さいこと,がくの色が紅であること,果頂部の凹が浅いこと等で,「あぶくま」と比較して,枝梢の太さが細いこと,がくの色が紅であること,果実の大きさが大きいこと等で,「明媚」と比較して,果頂部の形が凹であること,赤道部及び果頂部の縫合線が深いこと等で,「山一白桃」と比較して,果実の外観が扁円であること,梗あの広さが広いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者が昭和58年に自園の「浅間白桃」の穂木を採取し苗木を育成し,翌年植栽したもののうち,平成2年に変異枝を発見し,以後,増殖を行うとともに,東八代農業改良普及センター,山梨県果樹試験場の協力を得て特性の調査,確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「新桃」であった。 |
- みさかっ娘のページへのリンク