はし 【橋】
原始人は初め倒木などの自然が造った橋を渡ったが、新石器時代頃から人工の丸木橋などが見られるようになった。中世ヨーロッパの橋は宗教思想とからんで装飾が多くなるが、ローマ教皇の正式名称であるPontifexmaximus(最高の司教)のPontifexは〈橋を架ける人〉の意であり、これは古代ローマで橋架け人が国家祭祀上の重要人物であるところから、それが国家長の名称となり、教皇もその称号を用いるようになったのだという。橋はまた地上から天国に至る道とも考えられていた。日本では急流が多いので架橋工事に困難が伴い、人柱の話などが伝えられている。橋のたもとに女神を祀る風から橋姫伝説が生まれた。また水神も祀る。橋を渡らずに引き返した戻り橋の話などもあるが、橋のところで死者が蘇生したとする蘇生譚に由来している。橋は境界としての意味も強いので、橋占の風も生まれた(橋のほとりで往来人の言葉を聞き、それで吉凶を占う)。→ 橋姫伝説
はし 【箸】
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