はえ座
名称:はえ座(蝿座)
学名:Musca
小分類:南半球
構成する主な星雲、星団、恒星:NGC4833(球状星団)
神話の主な登場人物:-
日本で観測できる時期:日本からは見ることができません
見ごろの季節:春(20時正中は5月下旬)
南十字星の南にある、小さな台形をした星座です。昆虫の蝿を星座に見立てたもので、最初は「みつばち座」などと呼ばれていました。明るい星はありませんが、小さくまとまっているので見つけやすいでしょう。しかし天の南極あたりにある星座なので、日本では石垣島や宮古島へ行ってもほとんど見ることはできません。
1.見つけ方のポイント
南十字星のちょうど南にある星座で、十字の長い方の線を南に向かって伸ばしていくと、2個の3等星と2個の4等星が作る小さな台形が見つかります。それがはえ座です。
2.神話の内容について
飛ぶ蝿を星座にみたてたもので、神話とは関係ありません。1603年にドイツの天文学者ヨハン・バイエルによって発表された星図「ウラノメトリア」では、「蜜蜂座(Apis)」とされていた星座です。その後、18世紀のフランスの天文学者ラカーユによって「はえ座」とされました。ラカーユは、現在の南アフリカ共和国の南端ケープタウンに住んで、星の研究を続けた学者です。また、はえ座ができたのは17世紀前半で、ケプラーの養子となったバルチウスが作ったのだともいわれています。
3.同じ時期に見える星座について
南半球の秋(日本の春)に南の空に見える星座です。日本ではなじみのない星座ばかりですが、北にはみなみじゅうじせい座とケンタウルス座、東にはみなみのさんかく座やおおかみ座、さいだん座などがあります。また南にはカメレオン座やふうちょう座、西にはほ座やりゅうこつ座、とびうお座などが見えます。
4.主要都市での観測について
日本からは見ることができません。見るためには南の土地へ行く必要があります。
※参考文献:「星座クラブ」沼澤茂美著(誠文堂新光社)、「星のポケットブック」(誠文堂新光社)、「星座天体観測図鑑」藤井旭著(成美堂出版)、「星座・夜空の四季」小学館の学習百科図鑑、「星座博物館・春」、「同・夏」、「同・秋」、「同・冬」、「同・星座旅行」瀬川昌男著(ぎょうせい)、「星空ガイド」沼澤茂美、脇屋奈々代著(ナツメ社)
固有名詞の分類
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