その後の貴乃花の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 10:01 UTC 版)
理事候補選挙に落選した貴乃花は2月7日放送のテレビ朝日系「独占緊急特報!!貴乃花105日間の沈黙を破りすべてを語る」、翌8日放送のフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」の中で協会批判を繰り広げ、執行部への対決姿勢を鮮明にした。 8日放送の番組中では自身の考える横綱論について話し、日馬富士が引退会見で貴ノ岩について「これからは礼儀と礼節を忘れずちゃんとした生き方をして頑張っていただきたい」と話したことに「話にならないですよ。あんなものね。被害者を悪く言うなんてことはあってはいけない。事実とは違うわけですからね。それを言ってしまった加害者本人はどう弁解して生きていくか、見てみたいですね」と怒りをにじませていた。 フジテレビの番組への出演は事前に相撲協会に申請があり問題とされなかったが、テレビ朝日の番組には無許可であったことから大きな波紋となった。相撲協会は6日から同局の担当者らに問い合わせを入れていたが無視されている。同局が1月末に放送に当たって相撲協会の許諾が必要な資料映像を無許可で放送していたこともあり、相撲協会は同局を出入り禁止とした。 2月16日の年寄総会では貴乃花に事情聴取や懲戒を求める声が上がり、八角理事長に伝えられた。貴乃花は同日に行われた不祥事再発防止の研修会を欠席、3月9日の相撲協会の理事会と年寄総会も欠席。同日夜、貴乃花部屋のホームページ上で元横綱日馬富士の傷害事件における日本相撲協会の対応に問題があったとして、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出したことを公表した。3月場所初日を2日後に控えた状況での行動に、協会員の誰もが唖然、呆然、驚きであった。貴乃花一門の親方衆にも相談がなく寝耳に水であったという。 3月場所が始まっても貴乃花を巡る混乱は収まらなかった。役員待遇として本来なら場所中に常駐すべき大阪府立体育会館内の役員室に姿を現さず、執行部側は無断欠勤との判断を示したが、貴乃花は暴行事件の被害者である貴ノ岩の状態について主治医と連絡を取り合う必要性から宿舎待機を主張。5日目から役員室に出向いたものの滞在時間は極端に短く、その滞在時間が連日スポーツ紙紙面を賑わし、この状況が8日目まで続いた。
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