寝耳に水
読み方:ねみみにみず
「寝耳に水」とは、予想外の出来事に驚く様子のことを意味する表現である。
晴れ渡った空に雷が鳴るという事から、青い空に突然雷鳴がとどろくのは予想外の事なので思わず驚いてしまうという意味を持っている。「寝耳に水」と「青天の霹靂」は両方とも同じ意味であるので、予想もしていない事が起きてとても驚く事を表現する場合は、どちらを使っても適切である。一方、「寝耳に水」を表現した様々なイラスト素材が販売されているなど、「寝耳に水」は日本では良く知られている慣用句であると言えるだろう。
「寝耳に水」とは、予想外の出来事に驚く様子のことを意味する表現である。
「寝耳に水」とは・「寝耳に水」の意味
「寝耳に水」とは、突然予想もしていない事が起きて驚く事を意味している慣用句であり、読み方は「ねみみにみず」である。「寝耳」という就寝中に入ってくる物音を表す言葉の後に「水」という用語が使われており、就寝中に水が耳に入ってくる様子を表現している。「寝耳に水」は眠っているという無防備な状況下で、突然耳に水が入ってきたらビックリする事から予想外の出来事に驚いてしまう事を例えている慣用句である。「寝耳に水」と同じ意味を持つ主な慣用句としては「青天の霹靂」が挙げられる。「青天の霹靂」は、中国語では「青天霹雳」という短文になる。晴れ渡った空に雷が鳴るという事から、青い空に突然雷鳴がとどろくのは予想外の事なので思わず驚いてしまうという意味を持っている。「寝耳に水」と「青天の霹靂」は両方とも同じ意味であるので、予想もしていない事が起きてとても驚く事を表現する場合は、どちらを使っても適切である。一方、「寝耳に水」を表現した様々なイラスト素材が販売されているなど、「寝耳に水」は日本では良く知られている慣用句であると言えるだろう。
「寝耳に水」の語源・由来
「寝耳に水」は元々、就寝中に水や濁流の音が聞こえる事を例えた言葉であると言われていた。昔は水の整備が充分ではなかったため、川の氾濫や洪水が度々起こっていた。そのため、昼間は洪水などが起きてもほとんどの人は起きているので避難をするなど対応する事が可能であった。ただ寝ている時間帯である夜に水害が発生してしまうと、多くの人は無防備な状態であるため、とても驚いてしまうのである。このような背景があった事から、就寝中に水の音が聞こえると洪水が発生すると非常に驚いたという事が「寝耳に水」の由来とされている。一方、「寝耳に水」は単純に耳に水が入った事で生まれた慣用句とも言われている。当初は水の音が聞こえていた事が由来とされていたがその後、突然水が耳に入ってきたために驚いてしまったという事が由来となって広まっていったという説もある。「寝耳に水」の使い方・例文
「寝耳に水」を用いた主な例文としては、「突然、チームのメンバーから外されたのは寝耳に水だ。」、「中止だと知らされていたライブが突然開催される事になり、寝耳に水である。」、「友達にあげた宝くじが当たっていた事を知り、寝耳に水である。」、「あの企業は経営が安定していると思っていたので、突然の倒産は寝耳に水であった。」、「突然のキャンセルは私たちにとって寝耳に水の出来事だった。」、「会社からリストラの対象者だと言われ、寝耳に水である。」、「彼がまさか英語のテストで100点を取るなんて、寝耳に水だ。」、「両親から実の娘ではないと聞かされて寝耳に水である。」、「告白しようと思っていた彼女が突然会社を辞めてしまい、寝耳に水である。」、「電車が1日中、運転見合わせになる事は寝耳に水の話だった。」などが挙げられる。「寝耳に水」の類語
「寝耳に水」の類語として挙げられるのが「藪から棒」という言葉である。「藪から棒」は、突然物事が起こる事を意味している言葉である他、「物事を切り出す」という意味合いもあるため、挨拶では冒頭に使用される事もある。例文としては「彼女は会話の最中でも藪から棒に別の話を持ち出すので、困惑してしまう。」がある。尚、「余計な事をして災いを招く」という「藪から棒」とは異なる意味を持つ「藪から蛇」という言葉もあるので、混同しないよう注意する必要がある。また「虚をつかれる」という言葉も「寝耳に水」の類語と言える。「虚をつかれる」には想定外の事態に戸惑う事、又は油断する事で隙をつかれるといった意味合いがある。主な例文としては、「優勝の大本命と思われていたチームが初戦で敗退し、誰もが虚をつかれてしまった。」が挙げられる。「寝耳に水」の例文・使い方・用例・文例
寝耳に水と同じ種類の言葉
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