その他の家族の顛末
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/18 09:31 UTC 版)
麻生家 口を塞いでいたものが、単行本ではテニスボールに対して、文庫では湿ったタオルに。両親は単行本では鋸の刃による出血死だったのが、絞首による窒息死に変更(ここでも鋸は使用されているが、小さな切り傷程度に留められている)。また祖父も頭蓋骨骨折による脳圧迫から急性心不全に変更。 実森家 父は灯油で顔を焼かれていたが、両腕を焼かれその後に絞首による窒息死に変更。また母も下半身を焼かれてしまうのが、足を焼かれそのショックで心停止するに変更。勇治の死因は灯油を飲んだことによる服毒死だが、文庫版では灯油を注ぐコップを、一家の家族旅行の思い出の品であるベネチアン・グラスのコップにしている。 駒田家 単行本版では玲子は12歳で、游子によれば父に「父親として、してはいけないこと」とされる虐待を受け、盗癖や非行が収まらず保護される。父親は断酒会などを勧められ、玲子の祖父母に精神病院に連れて行かれるものの、精神医療に偏見を持ち拒絶する。 游子を刺して逃走後は行方知れずとなり、玲子は祖父母に引き取られる。その後は不明だが、前後に廃車置き場で男が絞殺された後、焼却しやすいよう、死体をハンマーで形をとどめないほどに砕かれる描写がある。文庫版では大野甲太郎が駒田を殺害することがはっきり描かれているが、逃走中に大野元夫妻を脅す駒田に反撃し、彼に玲子を大野夫妻に預けるよう頼む手紙を書かせたあとに絞殺し、そのまま小屋の地面に埋めるという形になっている。 冬島家 綾女の職業はオフィスビル兼集合住宅のゴミの収集分別で、発声に不自由のある老人・宮地とともに仕事をしている。学校を解雇された浚介がここで働きはじめ、先輩として仕事を教えるが、綾女は1週間後に仕事を辞めることになる。 文庫版では勤務先の設定変更に伴い、上述のエピソードがなくなり、若田部やトムとのエピソードが加えられた。 芳沢家 両親への拷問は孝郎の顔や腕の肉などを削ぎ、希久子の皮膚を安全ピンの針で引き裂くなど。拉致された亜衣は運転中の二人に反撃し、一同は車ごと海に転落する。亜衣は脱出して海を泳ぎ助かるが、大野夫妻はそのまま行方不明になる。その後、亜衣は宮地とともに浚介の家に同居する。原宿で少女たちと知り合うエピソードは文庫版のみである。
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