その他の史書とは? わかりやすく解説

その他の史書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 03:04 UTC 版)

三国志演義の成立史」の記事における「その他の史書」の解説

正史や裴注のほかにも、『演義』に逸話提供した史書は多い。この時期編纂され、『演義』への流れ影響した主な史書挙げる『華陽国志』 東晋時代永和11年355年)に、常璩によって編纂された上古から4世紀半ばまでの巴蜀漢中雲南地方志。全12巻中でも劉二牧志劉先主志・劉後主志は、資料乏しく詳細不明な蜀の歴史を補うものとなっている。裴注にも19引用されている。 『後漢書』 劉宋時代元嘉9年432年)に、范曄によって編纂された後漢時代に関する正史前漢歴史記した班固『漢書』続篇として書かれたため、「後『漢書』」と名づけられる。時代的には三国より前を扱いながら、成立『三国志』よりも150年遅く、裴注と同時期である。范曄がこの書を著す前から「後漢書」「続漢書」等と称する史書多くあり、唐代編纂された『隋書』経籍志では、これらの類書とともに正史の類に編入されている。現在見られる『後漢書』には、唐の皇族李賢(章懐太子)がつけた註釈(章懐注)挿入されるのが普通である。 扱う時代重なるため、三国成立前各地群雄など『後漢書』『三国志』両書に伝がある人物少なくない曹操の参謀務めた荀彧も、曹操魏公に陞爵するのに反対し死を選んだためか漢臣として扱われ『後漢書』にも伝がある。『演義』の刊本によっては荀彧の死が描かれる段で、100字余り論賛死に際しての評価)がそのまま『後漢書』から丸写しされている(ただしその後、毛宗崗本において当該部分省略された)。 『世説新語』 劉宋劉義慶臨川王)が編纂した後漢末から東晋までの著名人逸話集である。後に劉孝標(劉峻)が注を付け記述補足不明な字義解説誤りの訂正などに校訂施した言語篇(巧い物言い)の孔融や、仮譎篇(嘘も方便)に載る曹操逸話などが、後に『演義』で採用されている(後述)。

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