その他の勢力、異民族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:39 UTC 版)
「キングダム (漫画)」の記事における「その他の勢力、異民族」の解説
毐(あい) 大后の指示により、嫪毐の元に造られた国家。太原一帯を治める。紀元前238年に建国を宣言、宦官・趙高の手腕により独立国家としての体を形作り成長するも、咸陽攻略に失敗し嫪毐が処刑され滅亡する。 徐(じょ) 趙・魏・楚が隣接する国境地帯にある小さな国家。城一つ分だけの領土しかないが、趙・魏・楚の三国にあらゆる情報を流して生業としている。その存在は宰相以上の地位の者にしか知られていない。 山の民(やまのたみ) 秦よりさらに西にある深い山々に住む民族の総称。幾多の民族に分かれており、それらの盟主となった者を平地の人々は「山の王」と呼ぶ。民族ごとにデザインの違う面を被り、腰布を巻きつけただけといった簡易的な格好ではあるが、断崖絶壁を利用した城を築くなど、その技術力は非常に高い。かつての秦王・穆公は彼らと盟を結んでいたが、穆公亡き後一方的な盟の断絶を受けて山に追いやられた。これ以降、秦国に根深い恨みを抱いていたが、穆公にだけは現在でも敬意を払っている。かつてはのちに秦王・嬴政と山の王・楊端和との間に盟を結ぶこととなり、蕞の戦いで救援に来たことで確かな同盟関係となり、秦国の一大勢力となる。馬酒兵(ばしゅへい) 山の民の部隊。穆公と盟を結び、その後秦国と晋の戦争で秦に援軍として現れた山の民のことを指す。名前の由来は、穆公の軍馬を勝手に殺して食らった際、馬に合う酒を振る舞われた恩を返すために援軍として訪れたことから。わずか三百人の戦士で数千もの兵を蹴散らし、さらには敵本陣の晋王を捕えてしまうほどの高い戦闘能力を持つものの、その戦い方は味方された秦兵ですら背筋を凍らすほどに凄惨であったという。 北の騎馬民族(きたのきばみんぞく) 中華の北に住む民族であり、山民族のようにいくつかの民族に分かれている。山の民ですら桁違いと評する戦闘民族であり、彼らと国境を面する秦・趙・燕は長城を築いて防御に徹している。現在判明している民族は「月氏」「匈奴」「東湖」の三つ。 犬戎(けんじゅう) 物語開始より約五百年前に君臨していた周王朝を滅ぼしたと伝えられる騎馬民族。周王朝を滅ぼした後中華への定住に失敗し、大半は北へと流れて「匈奴」に変貌したとされる。一部は太行山脈を縄張りとして中華に残り、趙国建国後橑陽の地と城を与えられ実質治外法権の領域となっている。ロゾ一族による恐怖政治が行われていたが端和率いる山民族軍との戦いでロゾ一族は全滅し、端和に吸収された。燕国の劇辛軍の主力を担う「毒犬」部隊もこの一族の者たちで構成されている。橑陽に住む一族は犬を模した鎧と長刀の様な武器を使い、毒犬部隊は重装とランスの様な武器を使う。
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