その他の動物群の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 04:41 UTC 版)
幼形成熟と考えられるものが見い出されやすいのは、やはり幼生と成体の形が大きく異なる、変態を行う群においてである。たとえば昆虫がそうで、幼虫の形で生殖を行う例がいくつか知られている。たとえばミノガ類には雌が幼虫型のまま成熟する例がある。ホタル類やネジレバネにも同様の例が知られる。 ただ、昆虫の場合、性的二形として雌が翅を発達させない例が多々あるという点で、他の分類群より事情が複雑である。昆虫の場合、幼虫と成虫のはっきりした差のひとつが翅が発達するかどうかなので、単に翅を発達させないのか、それとも幼生成熟と見なすべきかの判断がむずかしい例がある。たとえばガ類のフユシャクは雌がごく短い翅しか持たないが、一応羽はあるし、それ以外の体は成体の形である。しかし、成虫と幼虫の形の差がより少ない群ではこの区別は困難になる。
※この「その他の動物群の場合」の解説は、「ネオテニー」の解説の一部です。
「その他の動物群の場合」を含む「ネオテニー」の記事については、「ネオテニー」の概要を参照ください。
- その他の動物群の場合のページへのリンク