すかいらーく開店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 19:00 UTC 版)
大手銀行からの融資は受けられなかったため、田無農業協同組合(現・東京みらい農業協同組合)から融資を受け、新興住宅地として開発が進んでいた東京都府中市の甲州街道(国道20号)下り側沿いに土地を購入した。 1970年7月7日、日本における郊外型ファミリーレストランの先駆けとなるスカイラーク1号店である国立店を開業した。開店当時の店舗外観は、大きな三角屋根に天井まで張られたガラス窓といったアメリカンなものだった。なお店舗名は「国立店」だが、所在地は府中市西府町5丁目である。同店は「ガスト国立店」として2021年現在でも存在している。 社名および店名には、ことぶき食品創業地の「ひばりが丘団地」と、1号店の所在地である府中市の鳥がヒバリであることにちなみ、ヒバリの英語名"skylark"が採用された。創業時は「スカイラーク」と片仮名表記で、イメージが堅いという理由からのちに平仮名表記に変更された。 オープン当時のメニューには、洋風レストランの一番人気であるハンバーグを発展させた「ハンバーグ&エビフライ」「ハンバーグ&カキフライ」などがあった。同じ皿に盛り付けて登場したハンバーグ&エビフライは当時のレストラン業界では前代未聞で初めてだったが、利用客からの評判は良好だった。「ハンバーグメニュー」では当時の競合レストランが実施していた加熱した鉄板で提供する工程を廃止し、普通のミート皿で盛り付けを行った。 すかいらーくは多摩地域で店舗を増やし、本部があり初期にセントラルキッチンの機能を果たしていた国分寺店のほか、小金井店、武蔵野店も出店した。三鷹店が地元の暴走族のたまり場となり、暴走族のリーダーだった調布の八百屋の息子と創業者が直談判したこともあった。1号店出店前から「三多摩30店計画」として本部のある国分寺から放射状に幹線道路沿いに出店する計画を立て、1970年は「甲州街道作戦」、1971年は「青梅街道作戦」、1972年は「五日市街道作戦」という立地戦略だったが、当時の五日市街道は道路の流れが良くなかったためうまくいかなかったという。
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