しながわ やじろう

実用日本語表現辞典

品川弥二郎

読み方：しながわやじろう

長州藩出身の武士、政治家。松下村塾の門下生で、のちに尊皇攘夷運動に参加し、英国公使館焼き討ちなどを行った。明治期には内務少輔、農商務大輔などを務め、特に殖産興業の政策を指導した。第1次松方正義内閣では内務大臣に就任したが、選挙干渉の責任を追及されて辞任した。

（2014年2月28日更新）

デジタル大辞泉

しながわ‐やじろう〔しながはやジラウ〕【品川弥二郎】

読み方：しながわやじろう

［1843〜1900］政治家。長門(ながと)の人。松下村塾に学び、尊王攘夷運動に活躍。明治24年（1891）松方内閣の内相、翌年の総選挙で猛烈な選挙干渉を行って引責辞任。

防府歴史用語辞典

品川弥二郎 （しながわやじろう）

１８４３年に生まれ、松下村塾［しょうかそんじゅく］で学び、尊皇攘夷［そんのうじょうい］運動に参加した人です。明治維新［めいじいしん］後は政府で要職をつとめ、内務大臣［ないむだいじん］をつとめました。１９００年に亡くなっています。

関連項目

防府の歴史「三哲文庫」（７－３４）

近代日本人の肖像

品川弥二郎 しながわ やじろう

• 写真1：近世名士写真 其1
• 白黒 ; 27.0×21.0cm

天保14年閏9月29日～明治33年2月26日 （1843～1900）

山口生まれ。政治家。父は萩藩士。安政4年(1857)松下村塾に入り、吉田松陰に師事。以後尊皇攘夷運動に奔走。文久2年(1862)イギリス公使館焼討事件に参加。戊辰戦争では奥羽鎮撫総督参謀、整武隊参謀をつとめる。明治3年(1870)欧州留学。帰国後、内務大書記官、内務少輔、農商務大輔などを歴任。農林業の育成に力を注ぐ。駐独公使、宮中顧問官、枢密顧問官をへて、24年(1891)第1次松方内閣内相に就任。民党に対する大規模な選挙干渉を行い辞職。以後国民協会を創設し、副会頭となる。また産業組合の結成にも尽力した。「トコトンヤレ節」の作詞者でもある。

キーワード	政治家

著作等（近代デジタルライブラリー収載）

1. 俗簡雑輯 / 吉田松陰著 ; 久坂義助編 ; 品川弥二郎校 尊攘堂, 明28.10 <YDM7495>
2. 信用組合提要 / 品川弥二郎, 平田東助著. 増補2版 博文館, 明29.8 <YDM41136>

（注：この情報は、国立国会図書館ホームページ内の「近代日本人の肖像」の内容を転載しております。掲載内容の複製については、国立国会図書館の許諾を得る必要があります。）

美術人名辞典

品川弥二郎

読み方：しながわ　やじろう

政治家。山口県生。吉田松陰の松下村塾に入門、尊王攘夷運動に挺身する。外務省書記官・特命全権公使としてドイツに駐在し、帰国後、宮中顧問官・枢密顧問官・松方内閣の内相等を歴任する。晩年には京都に隠遁。明治33年（1900）歿、58才。