しし座銀河I系
名称:しし座銀河I系(Leo I)
小分類:楕円銀河
属する銀河群:局部銀河群
属する星座:しし座
わたしたち人類の地球が属する太陽系は銀河系に含まれ、その銀河系は、アンドロメダ銀河などとともに局部銀河群に属しています。局部銀河群は直径約600万光年の範囲で、約30個の銀河で構成されています。そのひとつ、しし座銀河I系は、地球から約60万光年の距離にありますが、まばらに散在している暗い矮小楕円銀河(わいしょうだえんぎんが)であるため、あまり目立たない存在です。ほかにも、さらに暗い未知の銀河が多数あると見られています。
1.見つけ方のポイントは?
しし座そのものは1等星レグルスを含む春に見ごろの星座で、午後8時の南中は4月下旬です。見かけ上、しし座銀河I系はその近くにありますが、明るさが11.1等なので、観察には大双眼鏡から小望遠鏡が必要です。
局部銀河群の分布の中では、地球から約60万光年の銀河系周辺部に、しし座銀河II系などとともに矮小銀河のグループを形作っています。
2.どのような特徴があるの?
しし座銀河I系は楕円銀河なので、平均的な明るさを持ち、内部の構造は均一的です。しかし、同じ矮小楕円銀河のしし座銀河II系やりゅう座銀河に比べるとやや扁平な形をしています。銀河の約90%はこのような小型の銀河です。局部銀河群の中でも、まだ見つかっていない矮小銀河が数多くあると考えられています。
※参考文献:河島信樹・監修/三品隆司ほか編「スペース・アトラス」PHP研究所、パトリック・ムーア編/中村士ほか訳「ギネスワールド天文と宇宙」講談社、小平桂一ほか編「平凡社版天文の事典」平凡社、国立天文台・編「理科年表」丸善
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