しし座銀河II系
分類:銀河
名称:しし座銀河II系(Leo II)
小分類:楕円銀河
属する銀河群:局部銀河群
属する星座:しし座
地球のある太陽系は銀河系の一員で、その銀河系は、さらに大きい局部銀河群に含まれます。大小約30個の銀河のうち、しし座銀河II系は、しし座銀河I系とともに地球から約60万光年の距離です。しかし、まばらな暗い矮小楕円銀河であるため、観察はしにくくなっています。分類上は楕円銀河(だえんぎんが)ですが、ほかの楕円銀河に比べるとずっと円形に近い形をしています。局部銀河群の中でも、まだ見つかっていない矮小楕円銀河(わいしょうだえんぎんが)が数多くあると見られています。
1.見つけ方のポイントは?
しし座本体は、1等星レグルスのある春の星座です。しし座銀河II系は見かけ上ではその近くにありますが、明るさが12.4等なので、観察には小望遠鏡から大望遠鏡が必要です。地球から約60万光年離れた銀河系周辺部に、矮小楕円銀河(わいしょうだえんぎんが)のグループを形作っています。
2.どのような特徴があるの?
楕円銀河であるしし座銀河II系は、平均的な明るさで内部の構造も平坦です。しかし、同じ矮小楕円銀河(わいしょうだえんぎんが)のしし座銀河I系や、こぐま座銀河に比べると円形に近い形です。銀河の9割はこのような小さい銀河である。
※参考文献:河島信樹・監修/三品隆司ほか編「スペース・アトラス」PHP研究所、パトリック・ムーア編/中村士ほか訳「ギネスワールド天文と宇宙」講談社、小平桂一ほか編「平凡社版天文の事典」平凡社、国立天文台・編「理科年表」丸善
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