さんずん

デジタル大辞泉

さん‐ずん【三寸】

読み方：さんずん

１ 1寸の3倍。かね尺で約9.1センチ。鯨尺で約11.4センチ。

２ 3寸くらいのもの。また、短いもの、薄いものなどのたとえ。「舌先—」「胸—」

３ 《売る台の長さ1尺3寸の1尺を略していう》香具師(やし)の一種。祭日や縁日に、品物を台にのせ、口上を述べて売る大道商人。

短編小説作品名辞典

さんずん

作者神坂次郎

収載図書狼
出版社徳間書店
刊行年月1990.4
シリーズ名徳間文庫

収載図書定本 おかしな侍たち 風雨の巻
出版社徳間書店
刊行年月1992.9

収載図書定本おかしな侍たち
出版社徳間書店
刊行年月1994.9
シリーズ名徳間文庫

収載図書鬼打ち猿丸 改版
出版社中央公論社
刊行年月1996.8
シリーズ名中公文庫

収載図書武士道日暦―新鷹会・傑作時代小説選
出版社光文社
刊行年月2007.6
シリーズ名光文社時代小説文庫

隠語大辞典

さんずん

1. 台の上に商品を並べて口上附きで売る店。
2. 〔的〕舌先三寸から来たものか、香具師の商法の一種で、口上附きで商品を売るもの、長広舌を振つて商売するものを云ふ。
3. は舌先三寸の意味と思はれる、即ち長広舌を以て商ひを為すもののことで口上付きの露店を云ふのである。此の「サンズン」と「コロビ」が香具師元来の商法で、其の他の方法は一種の変態であるといふことが出来る。
4. 露店台。福井。
5. やし。〔掏摸〕
6. 台付きの店を出し、口上で商売するもの。小店も同じであるが、ただ、口上は云わない。ふつう夜店、縁日などで店をならべているものは皆、このさんずんと、こみせである。新案物、新発明ものの商売はみなさんずんである。こみせは香具師の細君などが内職か、老人、見習者に多い。しかし、飲食物、おでんや、氷屋、西瓜、ばななたたき等は、ころびという総称でよばれている。〔香具師・不良〕
7. 台上に品物を並べ余り口上を述べずに売る露店　香具師の使う台は古来二尺三寸ものを使つたところから、「ころび」の項参照。〔香〕

分類 掏摸、的、的屋、香、香具師、香具師／不良

三寸

読み方：さんずん

1. ①詐欺賭博犯人が相手にわからぬよう采を糸で引いて仲間に都合よき目を出すことをいう。②羽織のこと。③香具師の一種で、台付きの店を出し、口上で商売するもの。小店も同じであるが、ただ、口上はいわない。

三寸

読み方：さんずん

1. 羽織ノコトヲ云フ。〔第四類　衣服之部・岐阜県〕
2. 羽織。〔第二類　人物風俗〕
3. 羽織を云ふ。

分類 岐阜県

三寸

読み方：さんずん

1. 的屋仲間にて路店商人の組合の名称のことをいふ。〔犯罪語〕
2. 路店商人の組合の名称。又小店ともいふ。

分類 犯罪語／的屋仲間、的屋、縁日商人語

三寸

読み方：さんずん

1. 詐欺賭博犯人が相手にわからぬ様に采を糸で引いて仲間に都合よき目を出す事を云ふ。

三寸

読み方：さんずん

1. 女陰の異名。〔風流〕

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