くたべ
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「学校の怪談 (テレビアニメ)」の記事における「くたべ」の解説
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くたべ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 10:28 UTC 版)
異聞として、文政10–12年(1827–1829)頃、越中(現在の富山県)の立山に出現した怪獣クタベがいるが、その摺物(題名は非標準漢字二文字で「くたべ」。人偏に「久」の下に「田」、獣偏に「部」。右図の漢字表記参照)では、「件」が唐名(中国風の名前)で、「クタベ」を和名だと主張している。この「くたべ」系には、くたべの他にクダベ、クタヘ、さらにどだく/どたくなど表記の揺れがみられる。ぐだべ、あるいは具多遍(ぐたべ)という表記も、フランスに渡った史料にみつかるとされる。 北陸地方の立山で遭遇したという談話だが、史料は、大阪や名古屋で見つかっている。また、同案件とおぼしき記載が屋代弘賢の雑稿から編んだ『弘賢随筆』にみられる(挿絵・文は左図参照)。年代は「当亥年」としかないが、当該の1827年に書写されたと思われ、年代特定できる「くたべ」の最古史料とされる。 図像 やはり人面に書かれているが、「必ずしも牛らしさが見られない」と評価される。「くたべ」系の絵は、(蹄ではなく)四足/手足にするどい爪がのびている、という特徴で描かれるものがあるが、一方で、複数の例は「髪の長い女性のような顔」や「丸みのある体」を特徴としている。 越中国立山に、文政10年(1827年)に、頭に毛がなく体も疲れた医僧のような容姿の人獣(人面の獣)「くたべ」が現れ、厄を避けるにはその肖像を模して貼れと言い残したと、『虚実無尽蔵』という文献にみえる。 予言・除厄 クタベ系の予言と除災法は、どの資料でもおおよそ同じで、4,5年のうちに名も知れぬ病が流行り苦しめられるが、その予言獣の絵図を一度見れば災厄からまぬかれられる、とするものである。 「ぐだべ」の例(在フランスの史料)では、その絵図を見るだけでなく、七色の草を摘み、餅について食すと災いをまぬがれるご利益が「神のごとし」であるという。 由来 江戸時代後期の随筆『道聴塗説』では、「クダベ」が当時の流行の神社姫(人面の竜蛇)に似せて創作されたものと主張する。文政2年(1819年)に現れた神社姫は、厄を除ける方法までも説いており、後の「件」の例と共通している。ただ、この神社姫と同年の1819年に出現したという「件」は、予言の内容はわかるが、除厄法を伝授したとされるかまでは不詳である。
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