【アメリカ統合戦力軍】(あめりかとうごうせんりょくぐん)
United States Joint Forces Command(USJFCOM)
アメリカ軍にかつてあった統合軍の一つで、特定の担当地域を持たない「機能別統合軍」の一つである。
予備役の訓練と即応戦力の確保、各種の装備や戦術の試験や評価を主な任務としていた。
1999年、従来の「アメリカ大西洋軍」の改編により設置された。
軍の改革に必要となるさまざまな装備・戦術を試験、実用化することで、各部隊の練度向上に貢献することを目的としていた。
また、紛争地域への緊急展開のための即応体制維持や予備役将兵の訓練も主な任務とされていたことから、アメリカ本土に所在する多くの部隊がこの組織の傘下に組み込まれており、必要に応じて地域別統合軍へ兵力が提供されていた。
2010年、ロバート・ゲーツ国防長官(当時)の打ち出した軍事費削減施策により廃止が決定され、2011年8月に廃止された。
担当してきた77の主要任務のうち24が廃止され、残りは統合参謀本部や他部隊へ移管された。
組織編成(最終状態)
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