あさのか【アサノカ】(工芸作物)
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登録番号 | 第5013号 |
登録年月日 | 1996年 3月 19日 | |
農林水産植物の種類 | 茶 | |
登録品種の名称及びその読み | あさのか よみ:アサノカ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 鹿児島県 | |
品種登録者の住所 | 鹿児島県鹿児島市鴨池新町10番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岡村克郎 吉水忠志 出来三彦 嶽崎亮 山中浩文 野中寿之 花田十矢 田中敏弘 重光雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「やぶきた」に中国種「平水1号」を交配して育成された固定品種であり,育成地におけるほう芽期及び摘採期がやや早生で,耐寒性が強く,やや多収,良品質の煎茶用品種である。 樹姿及び樹勢は中,株張りはやや大,葉層の厚さは厚である。摘採期の茶芽のそろいは揃,芽数は少,摘芽長は長,摘芽の本葉の開葉数はやや多,百芽重は極大である。新葉の形は楕円,大きさはやや大,厚さはやや薄,色は黄緑,光沢はやや多,葉質はやや軟である。成葉の形は楕円,大きさは中,葉面のしわはやや多,葉縁の波は中である。枝条の分枝数はやや多,節間長はやや長,着葉角度は鋭,ほう芽期及び摘採期はやや早,さし木の発根性は良,幼木の収量性は多,成木の収量性はやや多である。製品の外観の形状,色沢,製品の内質の香気,水色及び滋味は上,全窒素及びアミノ酸は多である。赤枯抵抗性及び青枯抵抗性は強,裂傷型凍害抵抗性は極強,炭そ病抵抗性はやや弱,輪斑病抵抗性はやや強である。 「やぶきた」と比較して,葉層の厚さが厚いこと,摘芽の百芽重が大きいこと,成葉の形が楕円であること,全窒素及びアミノ酸が多いこと等で,「かなやみどり」と比較して,葉層の厚さが厚いこと,摘芽の百芽重が大きいこと,成葉の形が楕円であること,ほう芽期及び摘採期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,鹿児島県立農事試験場知覧茶業分場(現鹿児島県茶業試験場(川辺郡知覧町))において,昭和28年に「やぶきた」に中国種「平水1号」を交配し,その実生の中から選抜,育成された固定品種である。初期は個体養成し,41年~43年に個体選抜,44年から栄養系比較試験,57年以降地方適否試験を行い,平成5年にその特性を確認して育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「こうき」であった。 |
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