『ジョーズ』の影響
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「グリズリー (映画)」の記事における「『ジョーズ』の影響」の解説
1975年夏(日本では年末)に公開された、人喰い鮫の恐怖を描いた『ジョーズ』は世界的に大ヒットとなり、これ以降様々な生物が人間を襲うパニック映画が量産されることになる(それまでもヒッチコック監督の『鳥』など、特定の生物が人間を襲う作品は存在したが、ここまでのブームとなる作品はなかった)。その中でも先陣を切って製作・公開されたのが本作。舞台を海から山へ変えた上で、物語の運びや登場人物の関係など多くの部分で『ジョーズ』の骨格をそのまま用いている。特に、ヘリ・パイロットのドンが語る「グリズリーの群れに襲われ全滅した先住民族」のエピソードなどは、『ジョーズ』でロバート・ショウ扮する漁師のクイントが語る「巡洋艦インディアナポリス号の惨劇」をあからさまに模倣している。 実際はかなりの低予算映画だが、タイトルやメインビジュアルのインパクトも手伝い、便乗企画ながら世界中でヒットを飛ばし、『ハロウィン』(1978年)の登場まで“最も成功したインディペンデント映画”と呼ばれていた。特に日本では驚異的な売り上げとなり、1976年の外国映画興行成績で第8位(配収5億9千万)を記録した。 ちなみに1970年代後半『ジョーズ』の影響下で製作された同傾向の映画(アニマル・ホラー、動物パニック、生物パニックなどと呼称されるジャンル)には以下のような作品が存在する。 『巨大生物の島』(1976年) 『キラー・ビー』(1976年) 『スクワーム』(1976年) 『ドッグ』(1976年) 『アニマル大戦争』(1977年) 『怒りの群れ』(1977年) 『オルカ』(1977年) 『恐竜・怪鳥の伝説』(1977年) 『巨大クモ軍団の襲撃』(1977年) 『タイガーシャーク』(1977年) 『テンタクルズ』(1977年) 『キラーフィッシュ』(1978年) 『スウォーム』(1978年) 『パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼』(1978年) 『ピラニア』(1978年) 『プロフェシー/恐怖の予言』(1979年) 『アリゲーター』(1980年) 『ジョーズ・リターンズ』(1980年) 『クジョー』(1983年) 『猛獣大脱走』(1983年)
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