『ジークフリートの死』の成立過程
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「神々の黄昏 (楽劇)」の記事における「『ジークフリートの死』の成立過程」の解説
1848年10月初め、ワーグナーはエッセイ『ニーベルンゲン神話』の草稿を書き、これをもとに10月21日には『ジークフリートの死』全3幕の散文草稿を仕立て、それぞれエドゥアルト・ドゥヴリアン(俳優・演出家。デフリーントとも)に朗読して聞かせた。ドゥヴリアンは絶賛しながらも、一般になじみのない北欧神話を題材としたことや、内容に叙事的な語りが多いことへの懸念を示したという。ワーグナーはこれを受けて新たに序幕として「ノルンの情景」を置き、ブリュンヒルデとジークフリートの別離の情景を草稿に追加し、韻文による『ジークフリートの死』初稿とする。この序幕追加は、後に四部作へと構想が拡大するきっかけとなった。その後、12月には「リヒャルト・ワーグナーによる3幕の英雄歌劇」と題された『ジークフリートの死』浄書稿が完成したと見られる。
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