『ゲッターロボ號』との矛盾点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 03:56 UTC 版)
「真ゲッターロボ」の記事における「『ゲッターロボ號』との矛盾点」の解説
本作は『ゲッターロボ號』以降に執筆されたため、『號』執筆時点での記述と矛盾する箇所が散見される。本作最終章「進化の果て」にて描かれた早乙女研究所の壊滅は『號』における15年前の悲劇に相当すると思われるが、同作内における神隼人の供述並びにその回想画面と、本作の終了状態が異なる点を以下列挙する。 『號』におけるこの事件はゲッターの出力を最大にあげるテスト中の突発事故とされており、神隼人は政府の要請で東京に出張・不在とされていた。本作においては研究所上空に亜空間転移してきた巨大宇宙戦艦を破壊するため真ゲッタードラゴンの力が発動した結果とされている。この時神隼人は流竜馬と共に真ゲッターに搭乗し敵戦艦内に突入して交戦状態であった。結果ゲッターに搭乗していた2名のみが生き残る形となった。(『號』記述における犠牲者数280名)なお後日談である『ゲッターロボアーク』には敷島博士と伊賀利三佐(アニメのみ)が再登場するため、この2人は難を逃れていなければならない。 惨劇後の研究所は『號』の描写において至る所がコンクリートで固められており、高濃度のゲッター線が溢れた危険地帯であった事が示されている。真ゲッターは所内格納庫にゲッター1状態で保管されていたが、本作の終了時点では廃墟となった研究所の側に真ゲッターが着地しており、この危険区域に真ゲッターを収めるという難作業が程なく強行されたと想像される。なお15年の時を経た結果、所内の金属が結晶化・崩壊する一方でゲッター値は正常に戻るという現象が発生しており神隼人や同行した號たちを驚かせていた。 『號』にて流竜馬と神隼人が真ゲッターを操作する際、まるで初めて扱ったかのように不慣れな面が散見される。好意的に捉えれば廃墟となった早乙女研究所内にて15年間保管した際に、真ゲッターに何らかの質的変化が生じていた可能性はあり得る。 『號』の時点では早乙女博士の狂気化は想定されておらず、息子の元気や所員たちと一緒に惨劇に巻き込まれている姿で描かれている。またベンケイとゲッタードラゴンの消失に関してもこの時点では想定されておらず(作者の石川氏がベンケイの存在に関しては失念していたとされている)このため地下深くの真ドラゴンを気遣う様子も『號』時点の隼人や竜馬には描写されていない。 『號』前半のメインエピソードとなるプロフェッサーランドウによる蛇牙城計画も発端は早乙女研究所崩壊と同年の「15年前」であり、ランドウが構想を提唱した2年後に日本もプロジェクトに参加、橘博士を団長とし信一と翔、各大学の科学者グループ、軍人面で神隼人が参加したと記述されている。すなわち神隼人は2年間の内に早乙女研究所関連の残務を終え(真ドラゴンも活動継続しているはずなのに)軍への所属とネーサーへの協力体制に移行しなければならない。
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