『クロノ・クロス』のラヴォス
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「ラヴォス」の記事における「『クロノ・クロス』のラヴォス」の解説
『クロノ・クロス』ではラヴォスが進化した生命体「時を喰らうもの(時喰い)」が登場する。クロノたちに倒されたラヴォスは時の闇の彼方にてサラを始めに「無念を抱いて倒れて行った者たちの生命」を取り込み続け、「時を喰らうもの」へと進化した。このまま生命を取り込み続ければやがて目覚め、時空を喰らい尽くしてすべての歴史を滅ぼしてしまう(時間が止まってしまう)。つまり、ラヴォスがクロノたちに倒されるという歴史が消えてしまう。またA.D.1,999にクロノたちに倒されるという未来を知った古代のラヴォスは、可能性を切り開くべくA.D.2400の未来から「凍てついた炎」を呼び寄せた。その結果、「時間要塞クロノポリス」も巻き込まれる形で転移してしまう。更にクロノポリスと人間に危機を感じた「星」そのものが並行世界のA.D.2400から「龍人(星に近い進化を遂げたアザーラの子孫たち)」たちが住まう星の塔ディノポリスを呼び寄せた。こうして「未来と未来の並行世界」から呼び出された者たちが交わった世界が『クロス』の舞台である。 この「時を喰らうもの」は負の感情で構成された存在のため物理的な手段では倒すことができず、凍てついた炎(ラヴォスの一部)に接触したセルジュが第七のエレメント「クロノクロス」を使用し、その憎しみと悲しみを晴らす必要がある。クロノクロスを用いらず倒した場合は逃げられてしまい、後日談が描かれないバッドエンドとなる。 この「時を喰らうもの」はまだ眠りについた状態であり、本体は時の闇の彼方にとどまっている。目覚める条件は二つ。一つは、このまま無念を抱いた生命を取り込み続けること。もう一つは、調停者セルジュと同化すること。セルジュが時を喰らうものを解放しなかった場合、やがて同化してしまう運命にある(具体的にどう同化が起こるのかは不明)。その場合、早い段階で歴史が滅ぶことになる。クロノ・クロスでは後者の可能性が高いことが示唆されている。また、本作のラストダンジョンにも巨大なエイのような形態の「時を喰らうもの」が登場するが、こちらはこの次元で活動するために生み出された分身である。本体は時の闇の彼方に巣食っており、こちらがラストボスに当たり、『アルティマニア』によれば「時を喰らうもの(進化体)」と表記されている。見た目はラヴォス第一形態(外殻)をコンパクトにした感じで、ヒロイン・キッドを幼くした容姿のサラが取り込まれている。 サラとマールのペンダントや魔神器やグランドリオンの原料である赤い石「ドリストーン」が、ラヴォスの一部である「凍てついた炎」と同じ種のものであることが判明し、「真の凍てついた炎」は生物の進化(変化)を促すものであるとされている。アルティマニアでの加藤ライターによれば、これは「ラヴォスは人類を誕生(進化)させた母親」として見せたかったことによるものだという。同時に「ドリストーンは、ラヴォスがまだ天空に浮かぶ星だったころから確認されており、当時から珍重されてきた」ともされており、ドリストーンが後に襲来したラヴォスの欠片そのものであったのかどうかは明言されていない。
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