『クロニカ』とは? わかりやすく解説

『クロニカ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 15:08 UTC 版)

リトアニアの宗教」の記事における「『クロニカ』」の解説

またカトリック教会地下出版サミズダート)などの活動にも関わっていた。1972年ソ連圧政抗議してカウナス学生ロマス・カランタ (Romas Kalanta) が焼身自殺遂げ、それに続くように10件の焼身自殺起きたが、これらの事件きっかけとしてカトリック教会リトアニア起きていることの真実内外知らせるための活動乗り出す司祭多く弾圧を受ける中、10人の神父によって『リトアニア・カトリック教会報告』(通称『クロニカ』)が創刊され全国各地配布されるなどした。出版関係者KGBによって逮捕されたり、あるいは精神病患者として強制的に入院させられサイキヤトリック療法という名のマインド・コントロールを受けるなどした がそんな中でも『クロニカ』は定期的に印刷された。 当時編集務めていたシギタス神父回想によると、『クロニカ』は南部のシムナス (Simnas) で編集され、そこで8部印刷されたあとリトアニア各地複写され、計100部から150部が国内出回ったという。『クロニカ』は海外にも密輸され、英語、フランス語ドイツ語スペイン語翻訳されたが、そうして翻訳されたものがミュンヘンバチカンラジオ局取り上げられ内容放送された。海外放送された『クロニカ』のラジオ放送は、ソ連当局によって電波妨害され雑音まじりではあったもののリトアニア本国にも発信された。また1974年にはシカゴで「クロニカ・ユニオン協会」も設立され、『クロニカ』が10冊の本に再編再版された。 『クロニカ』はシギタス神父のもとで第57号まで発行されたが、彼はその後1983年KGBによって逮捕される。しかしそれでも、『クロニカ』は発行され続け1989年までに82出版された。

※この「『クロニカ』」の解説は、「リトアニアの宗教」の解説の一部です。
「『クロニカ』」を含む「リトアニアの宗教」の記事については、「リトアニアの宗教」の概要を参照ください。

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