「島」の数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 16:16 UTC 版)
日本は島国であり、領土全てが島で構成される国である。海上保安庁は、1987年(昭和62年)時点で『海上保安の現況』において日本を構成する島の数を「6,852」としており、この数は総務省統計局の『日本統計年鑑』でも採用され、国土交通省でも用いられている。このうち9割以上が無人島で、離島振興法(1953年制定)などの支援対象になっている有人島は300強である。 ここで「6,852」の数字において「島」として数えられたのは、以下の条件を満たすものに限られている。 周囲が0.1km以上のもの。 何らかの形で本土と繋がっているものについては、橋や防波堤のような細い構造物で繋がっている場合は島として扱い、それより幅が広く繋がって本土と一体化しているものは除外する。 埋立地は除外する。 また、1969年から1989年まで、日本政府は、公式見解としては日本には「3,922」の島があるとしてきた。 上の3条件はあくまでも、上記の島の数をカウントする際の基準として与えられたものであり、この条件が「島」の定義とされるものではない。例えば、低潮線が「島」と分離している小島、岩礁は無数にあると考えられる(後述)。 なお、日本政府はその後21世紀に入り、中国ほか隣国との海洋権益を巡る対立激化に対応して、2017年4月に有人国境離島法を施行。2017年時点では、周囲が100m以上の海上の島が6852(日本が実効支配していない島を含む)であり、その他の小島や岩礁などを含むと「数万」との見解を示している。2014年8月1日には、正式な島名が無かった小島や岩礁に命名するとともに、所有者がいない場合は国有財産化する手続きをとっていることを明らかにした。さらに、2016年(平成28年)4月1日時点では、周囲が100m以上の島であって内水面(湖)の離島(沖島)を除いた島数をやはり6,852とし、本土5島に加えた島数は、有人離島は417、無人離島は6,430である事を認定している。
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