《視野狭窄》の正しい読み方
「視野狭窄」の正しい読み方
「視野狭窄」は、「視野」の音読み「しや」と、「狭窄」の音読み「狭(きょう)窄(さく)」で、「しやきょうさく」と読む。「視野狭窄」の意味解説
「視野狭窄」は視野が狭まり一部が見えなくなっている状態で、多くの場合中心に向かって狭くなっていく。この症状の原因として考えられる病気は「緑内障(りょくないしょう)」、「網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」などである。「緑内障」は眼圧が異常に高くなることが主な原因とされ、先天性である他、目の病気や怪我によって発症することもある。「網膜色素変性症」は遺伝性の病気で、網膜の異常によってゆっくりと視力が落ちていく。上記のように身体の状態を表す他、精神の状態を表す際にも「視野狭窄」が使用される。不安や恐怖によりマイナスなことしか考えられない、冷静な判断ができない状態を「心理的視野狭窄(しんりてきしやきょうさく)」という。これはストレスホルモン「コルチゾール」が原因とされており、高すぎる状態が慢性的に続くとうつ病、不眠症などの精神疾患、生活習慣病などストレス関連疾患の一因となる場合がある。
なぜ「視野狭窄」と読むのか・理由
目に見える範囲のことを意味する「視野」と、狭いこと、窄まっていることを意味する「狭窄」で、「目に見える範囲が狭いこと」を表している。「視野」、「狭窄」をそれぞれ音読みすることで「しやきょうさく」と読まれる。「視野狭窄」の英語用例・例文
「視野狭窄」のように視野が狭くなる症状として、「視野欠損(しやけっそん)」がある。視野欠損は一部的に見えない部分ができる状態で、「緑内障」、「網膜色素変性症」などの眼球の病気が主な原因とされている。「盲目」は目が見えないことを意味するが、比喩的に「ひとつのことにとらわれ理性的な判断ができない」様子を表す際にも使用される。「視野が狭い」も心理的視野狭窄な状態を表す際や、物事の考え方、捉え方を表す際に使用される。身体の状態について、「視野狭窄の症状がある場合は病院で検査を受けるべきだ」などの使い方をする他、「あの人は心理的視野狭窄で考え方の視野が狭くなっているようだ」といった使われ方をする。
「視野狭窄」の英語用例・例文
英語の場合「narrowing of the field of vision.」で「視野狭窄」を表すことができる。「narrowing(ナローイング)」は「狭まる」を意味し、「field of vision(フィールドオブヴィジョン)」は「視野」を意味する。「causing symptoms such as narrowing of the field of vision.」で「視野狭窄などの症状を引き起こす。」という意味になる。「心理的視野狭窄」の場合は、「tunnel vision(トンネルヴィジョン)」、「psychic blindness(サイコロジカルブラインドネス)」の方が主に用いられる。《視野狭窄》の正しい読み方
「視野狭窄」の正しい読み方
「視野狭窄」の読み方は「しやきょうさく」である。「視野狭窄」の意味解説
「視野狭窄」とは、見える範囲(視野・視界)が狭まること、狭まっている状態のこと、を意味する語。「狭窄(きょうさく)」は「窄まって(すぼ-まって)狭い(せま-い)」という意味の漢語表現である。基本的には、どのような原因で視野が狭くなってしまったのかは関係なく、視野が狭くなった状態や症状を広く指す。そのため、具体的な症状や原因が明らかになっていない、診断の初期段階で用いられることが多い。
なぜ「しやきょうさく」と読むのか・理由
基本的に複数の漢字が組み合わさってできた熟語は、音読みで統一するものである。中には訓読みを使用する例外があるが、医療用語ではその例外はほとんどない。したがって、「視野狭窄」は「しやきょうさく」と読む。また、「野」を「の」と読んだ場合、自然の中に広がっている平野を示すことになる。そのため、「野」という漢字に視界の範囲という意味を求める「視野狭窄」では、「の」という読みは不適格である。「視野狭窄」の類語・用例・例文
「視野狭窄」は、視界の縁に見えない部分があったり、視野が狭くなったりした症状を指すために用いる。例文にすると「ある程度年齢を重ねたので、視野狭窄が発生するリスクを考えた方が良いだろう」「先日から目の隅に黒い影があるが、これは視野狭窄なのかもしれない」「最初は違和感があったが、すでに視野狭窄に慣れてしまった」といった形だ。- 《視野狭窄》の正しい読み方のページへのリンク