《解熱剤》の正しい読み方
「解熱剤」の正しい読み方
「解熱剤」の正しい読み方は「げねつざい」。「解」「熱」「剤」すべて音読みである。しかし、「かいねつざい」と誤読する人も少なくない。これは「解熱剤」に使われている「解」には、音読みとして「げ」のほかに「かい」があるためだと考えられる。「解熱剤」の意味解説
「解熱剤」とは解熱に用いる薬剤のことである。高熱が出てしまったときに体温を下げる効果をもたらす薬剤であるため、風邪を引いたときに利用されることが多い。また他の病気や怪我が原因で熱が上がってしまった場合にも解熱剤は活用されるケースが多い。解熱の効果だけでなく鎮痛効果も持っている「解熱鎮痛剤」という薬剤を使用することもある。「解熱鎮痛剤」は高熱が出ていなくても痛みがあれば服用するものだ。市販されているものは「解熱鎮痛剤」と呼ばれるものが多い。なぜ「解熱剤」と読むのか・理由
「かいねつざい」とは読まずに「げねつざい」と読むのは、「解」という漢字が読み方によって持つ意味が異なるからである。「かい」と読むのは「解答」や「解説」のように問題を解くときや答えの説明を行うときだ。そのため「かいねつざい」と読んでしまうと、「解熱剤」の本来の意味からは遠ざかってしまう。「げ」は「解熱」や「解毒」のように、何かを解き放すという意味や何か悪い効果をなくすという意味で活用される読み方である。この読み方の方が本来の意味に適しているため、「解熱剤」は「げねつざい」と読む。「解熱剤」の類語・用例・例文
「解熱剤」の類語として挙げられるのは「解熱薬」や「鎮痛剤」という言葉だろう。熱を下げる効果や痛みを和らげる効果を持つ薬剤に使われる言葉である。「解熱剤」を使った例文として以下が挙げられる。医薬品を指す言葉であるため、基本的には治療に関する内容で使われることが多いと言える。
「熱が下がらないため、解熱剤を服用する」
「患部の熱を下げるために解熱剤を服用するように促された」
「子どもの頃は高熱を出すことが多かったため、頻繁に解熱剤を使っていた」
「流行り病に市販の解熱剤は効かない可能性がある」
「高熱が続いていたため病院に行ったら、解熱剤を処方された」
「病院が出してくれる解熱剤なら、すぐに熱が下がるだろう」
「早く治ってほしいから解熱剤を飲んだら寝ることにする」
「解熱剤」の英語用例・例文
「解熱剤」を英語で書く場合には「antipyretic」と表記される。「Take antipyretics.」は「解熱剤を服用する」という意味になる。「市販の解熱剤で様子を見る」という言い方をしたい場合には、「Watch the situation with a commercially available antipyretic.」と表現できる。「医師に解熱剤を処方してもらった」という意味では、「I had my doctor prescribe an antipyretic.」となる。「解熱剤を飲んだから熱は下がった」と言いたい場合は「I took an antipyretic, so my fever went down.」となる。- 《解熱剤》の正しい読み方のページへのリンク