《解熱》の正しい読み方
「解熱」の正しい読み方
「解熱」の正確な読み方は、「げねつ」である。漢字を音読みで統一してある形で、文法的にも問題のない読み方だ。「熱」の「ねつ」という読み方は、単体でも意味が伝わる訓読みだというイメージを持たれやすい。しかし、あくまでも音読みである。そして、「解熱」は「かいねつ」という読み間違えをされやすいが、「かいねつ」では言葉の意味が変わってしまう。したがって、「げねつ」という読み方のみが正しい。「解熱」の意味解説
「解熱」とは、高くなった体温が下がることである。また、体温を下げるための手段を解熱と呼ぶこともある。手段を指す場合は、人体に備わっている体温調節機能を補助したり、促進したりという意味合いとなる。基本的には人体が対象であるが、体温を持っている生物であれば、ひと通り解熱という言葉を使用することができる。そして、解熱はあくまでも、高くなった体温が下がることや、高熱の体温を下げるための手段を指す。平熱の状態から体温が下がることや、特別な治療のために体温を平熱以下まで下げることなどは解熱とはいわない。なぜ「げねつ」と読むのか・理由
「解」という漢字には、「解き放つ」という意味合いがあるが、「かい」と読んだ場合には、役目から解き放たれるという意味合いになる。そして、苦しみから解き放たれるという意味合いにする場合は、読みが「げ」となる。現世の苦しみから解放されるという仏教用語の「解脱(げだつ)」や、毒の苦しみをなくす「解毒(げどく)」といった言葉が代表的だ。「解熱」も、高くなった体温による苦しみから解き放たれるという意味合いを持つため、「解」の読みを「げ」として、「げねつ」という読み方になる。「解熱」の類語・用例・例文
熱が下がるという意味で「解熱」を用いた場合、「体温を測定してみたところ、解熱が確認された」「身体の状態が落ち着いてきたため、翌日辺りには解熱するだろう」といった表現になる。そして、熱を下げることを表すのであれば、「そこまで体温は高くないため、解熱はしなくても良い」「これ以上体温が上昇すると危険なので、解熱が必要である」のような形だ。また、熱を下げるために使用する、「解熱薬」や「解熱剤」といった表現になることも多い。その場合の例文は、「解熱薬を服用したら、すぐに体温が下がった」「熱で辛いため、解熱剤を購入する」という風になる。「解熱」の類語としては、「放熱」が挙げられる。熱を外に逃がすという意味の言葉であり、人体でも発汗による放熱で、解熱が実現されることがよくある。ただ、解熱が生物を対象とするのに対して、放熱は無機物も対象に含まれるという違いがある。また、「冷却」という言葉も、解熱の類語だ。高温のものから別のものに熱を移し替えて、温度を下げるという意味の言葉である。人体が持つ、体温調節機能の補助や促進が主となる解熱とは手段が異なるが、熱を下げるという点は共通している。
「解熱」の英語用例・例文
「解熱」を英語で表現する場合、「下げる」という意味の「reduce」と「体温」を示す「body temperature」を使用する。例文にすると、「His body temperature should be reduced.(彼は解熱した方が良い)」「I will wait and see without reducing my body temperature.(解熱はせずに様子を見る)」といった形だ。そして、「解熱剤」や「解熱薬」という表現には、「antipyretic」という最適な単語があり、「I took antipyretic today.(今日解熱薬を服用した)」といった形で使用できる。- 《解熱》の正しい読み方のページへのリンク