《縫合》の正しい読み方
「縫合」の正しい読み方
「縫合」は「ほうごう」と読む。「縫合」の意味解説
「縫合」は「縫い合わせること」を意味する漢語である。特に外傷によってできた傷口を医療用の針と糸で縫い合わせることを指す。開いた部分の組織同士が縫い合わせることで密着し、それにより傷口の治癒が早まる。また、新生児の頭蓋骨は脳の成長に対応できるよういくつかにわかれており、そのつなぎ目のことを「頭蓋骨縫合(ずがいこつほうごう)」という。「縫」は糸を用いて布などを合わせる様子を表す形声文字で、「糸」と「逢」という漢字を組み合わせてできている。「逢」は進むことを表す部首「しんにょう」と人が左右両方から近付いて峠の頂点で出逢う様子を表す「夆」からできており、それらが合わさることで人が左右両方から進んでいき出逢う様子を表している。「合」は、「口」を「器」としてそれに「蓋」である「亼」をのせ、器に蓋を合わせた様子を表している漢字である。それにより、「合」は一つになることを指す場合に用いられる。
なぜ「縫合」と読むのか・理由
「縫」の訓読みは「ぬ(う)」、音読みは漢音の「ほう」、「合」の訓読みは「あ(う)」、音読みには呉音の「ごう」の他に慣用音の「かっ」「がっ」などがある。一般的に熟語は音読み同士を組み合わせて読まれる。そのため「縫合」はそれぞれを音読みして「ほうごう」と読まれる。「縫合」の類語・用例・例文
「縫合」と似ている意味の言葉として、「縫う」や「縢る(かがる)」があげられる。「縫う」は布に対しても使用されるが、「縫合」と同じく傷口に対して「傷を縫う」というような使われ方もする。「縢る」は基本的に生地がほつれることを防ぐために縫う処理のことを指しているが、縫合の種類にはその様子から「連続かがり縫合」といわれるものがある。「縫合」は主に傷口への処置について表すために使用され、その種類は複数存在する。そのため、「今回は抜糸後の痕が残りにくい真皮縫合(しんぴほうごう)を採用しよう」、「靱帯縫合(じんたいほうごう)で、骨との付着部を修復する」など治療方法の説明に使用されたり、「手術を受けてから時間が経ち、縫合の痕も目立たなくなってきた」など状態を説明する際に用いられる。
「縫合」の英語用例・例文
「縫合」を英語で表す場合は「suture」を使用する。「muscle suture(筋肉縫合)」、「nerve suture(神経縫合)」など、単語と組み合わせることで縫合の種類を表すことができる。「傷口を縫合する」は「suture the wound」となる。例文
How do you know if a muscle suture is ruptured?(筋肉縫合が破断しているかどうかは、どのように判断するのですか?)
If the nerve suture is not possible, early secondary treatment within 4-6 weeks after the primary wound repair is aimed at. (神経縫合が不可能な場合は、一次創傷治療後4~6週間以内に早期の二次治療を目指します)
The doctor sutured the wound.(医師は傷口を縫合した)
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