水魚の交わり 水魚の交わりの概要

水魚の交わり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/14 08:35 UTC 版)

概要

三国時代直前の中国にあって、 劉備三顧の礼諸葛亮(諸葛孔明)を臣下に迎え入れて以来、日々深まる両者の交情の篤いさま──すなわち、親密な人間関係のありよう──を評して言われたもので、その様子を見て心中穏やかでいられない関羽張飛といった古参の有力武将に対して語ったとされる劉備の言が元になっている。以下に示すものは伝えられる形の一例である。

原文(抜粋)
≪…前文省略…≫ 先主曰 善 於是與亮情好日密 關羽張飛等不悅 先主解之曰 孤之有孔明 猶魚之有水也 願諸君勿復言 羽飛乃止

書き下し文

先主曰く、善し、と。ここに於いて亮と情好日に密なり。関羽張飛等よろこばず。先主これを解きて曰く、の孔明有るは、なおうおの水有るが如きなり。願わくば諸君た言うなかれ、と。羽飛すなわむ。

現代日本語訳

(劉備)[1]は「善し」と言った[2]。こうして先主と亮(孔明)の仲は日ごと密になっていった。関羽・張飛等はそれを快く思わなかった。先主は彼等を説得し、「私にとって孔明がいるのは、言うなればちょうど、魚に水があるようなものである。どうか諸君には二度と言ってくれないよう願う」と言った。関羽・張飛はただちに止めた。
                                          ───陳寿, 『三国志巻35蜀書 諸葛亮伝
原文(抜粋)
≪…前後文省略…≫ 備曰 善 興亮情好日密 曰 孤之有孔明 猶魚之水也

書き下し文

備曰く、善し、と。亮と情好日に密なり。曰く、孤の孔明有るは、猶魚の水有るが如きなり。

現代日本語訳

備(劉備)は「善し」と言った。こうして亮(孔明)との仲は日ごと密になっていった。劉備は言った、「私にとって孔明がいるのは、言うなればちょうど、魚に水があるようなものである」と。
                                          ───曾先之, 『十八史略』 巻3「東漢」

上記の「蜀書 諸葛亮伝」を原典とするものであるが、代に創作された通俗歴史小説三国志演義』の中の話としても有名になった。 また、横山光輝漫画三国志』では、猛将・張飛が劉備・孔明の「水魚の交わり」に嫉妬を募らせ、曹操軍に攻め込まれた際、劉備に「大変な野火ですな、水でも差し向けたらいかがです」と皮肉で返している。

変化

日本では、徳川家康本多正信主従関係が「水魚の如し」として名高い。


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  1. ^ 諸葛亮らにとって先代君主である劉備のこと。
  2. ^ 諸葛亮が説く隆中策(天下三分の計)に得心して、先主は「よい計だ」と言った。


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