近赤外線分光法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/27 01:00 UTC 版)
近赤外線分光法(きんせきがいせんぶんこうほう、英語: near‐infrared spectroscopy NIRS)は、近赤外線領域での分光法である。測定対象に近赤外線を照射し、吸光度の変化によって成分を算出する。特長として、近赤外線は中赤外線・遠赤外線と比較して吸収が極めて小さいため、切片等を作成することなく、非破壊・非接触での測定が可能なことが挙げられる。
- 1 近赤外線分光法とは
- 2 近赤外線分光法の概要
近赤外線分光法(NIRS)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:01 UTC 版)
「脳機能マッピング」の記事における「近赤外線分光法(NIRS)」の解説
近赤外線領域の光を脳外から投射し、散乱・反射光を分光する方法。近赤外線が頭蓋骨を透過し、ヘモグロビンが酸素と結合した時としない時とで近赤外領域での吸光度が異なることを利用する。酸化ヘモグロビンと脱酸化ヘモグロビンの変化を別々に同時に計測できる利点がある。最近ではヘモグロビンの変化から毛細血管内の酸素動態も計測できるようになってきており、この方法では時間解像度は高い。光の反射・屈折経路を分離できず空間解像度は1-2cm程度となるが、活動マップと脳形態画像との重ね合わせが難しい。装置が小さく安価で、特別な電気シールドした部屋が必要なくランニングコストも低い。頭が比較的自由に動かせる利点もある。
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