近距離リモート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 02:34 UTC 版)
近距離リモートKVM機器は、最大300m程度まで離れたコンピュータをユーザーの手元のコンソール(キーボード、ディスプレイ、マウス)から操作できる。この手の機器は標準のカテゴリー5ケーブルでコンピュータとユーザーを接続する。対照的に、KVM2USBのようにUSBとキーボードやディスプレイやマウスのケーブルの変換を行うデバイスでは、最大でも5mの距離でしか使えない。 カテゴリー5を使うKVM機器は、閉ざされたLAN環境で使うことを前提としており、独自プロトコルで通信する。このため「アナログKVM」と呼ばれることがある。後述する KVM over IP に比較すると、ユーザーが気づくようなレイテンシがないのが特徴である。 小型のインタフェース機器をコンピュータ側に接続する。その機器が信号をカテゴリー5ケーブルに適したフォーマットに変換し、ユーザー側のユーザーステーション機器に送る。ユーザーステーションはその信号をアナログ信号に変換してキーボード、ディスプレイ、マウスに接続する。カテゴリー5ケーブルを使って接続していても、その信号はイーサネットとは異なるため、通常のイーサネットのネットワークと相互接続することはできない。 近距離リモートKVMシステムは、256以上のアクセスポイントを設定でき、8000台以上のコンピュータにアクセスできる。KVM用ネットワークは専用であって安全であり、300mの範囲内で離れたコンピュータに自由にアクセス可能である。
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