ドクツ第三帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/01 00:09 UTC 版)
ヨーロッパ星海域にある国。大国であったが前大戦の敗者であり、ドクツ二等国と名前を奪われ、経済危機に苦しんでいた。現総統レーティア・アドルフにより急激に経済回復と国力の立て直しが図られ、軍事力も増強されている。イタリン共和帝国の制度を真似してファンシズムによるアイドル総統を作り上げたが、その総統が本物の天才であったため、状況が一変した。 前大戦の敗北とどん底を知った国民の這い上がろうという意思は強く、国力はガメリカ・エイリスに及ばないが、兵器の性能や将兵達の能力・士気は両大国を凌駕しており、ドクツ再建の希望を与えた総統に国民全員が最後までついていく覚悟まで持っている。ポッポーランドや北欧連合を瞬く間に滅ぼし、日本帝国、イタリン共和帝国と共に枢軸国の中核国となる。 しかし、レーティアが優秀すぎた結果、他人に頼る・任せるといったことができず、他の人間も彼女に重大な決断はおろか些細なものまで任せっきりとなってしまったことで、支配星域が増えるごとに負担は増大。イタリカの戦術ミスやクーデターなどに足を引っ張られたこともあって、とうとう倒れてしまう。全てを彼女に任せていた各部署は満足に引き継ぐことができず、しばらくして回復するも戦況は劣勢へと傾いてしまった後であった。 そして、劣勢を覆そうと無謀な戦いに挑んだことで元帥二名を失い、最終的には首都であるベルリン星域までもがソビエト軍に占領されてしまう。 首都はベルリン星域。しかし、ベルリン制圧の際のトラブルによって、ワープゲートも併せて星域ごと消滅してしまった。 レーティア・アドルフ 声 - 柚木サチ 総統兼アイドル。宇宙一の天才である金髪碧眼の美少女。同時に、アイドル衣装を身にまとって国威発揚することで、非常に高い支持率を誇る。ただし、一部のプロモーションは彼女の許可を取っていないものがあったりする。 元々はさえないの少女だったが、ドクツを変えようと道端で選挙活動をしていたところ、偶然出会ったゲッベルスに魅力を見出され、様々な特訓によってアイドルとしての技量を獲得して現在に至る。そのため、アイドル活動は本懐ではなく、ゲッペルスのプロデュースに困惑することもあった。 壊滅間際のベルリンにて最期を迎えようとしていたところ、極秘で潜入してきたデーニッツと東郷によって救出されるも、甚大な被害を出してしまったことで自信を喪失してかつての冴えない姿となって沈んでしまう。しかし、かつての部下が自分を信じて励ましてくれたことで復活。日本軍の提督として統一に力を貸すことになる。 異性との付き合いは全く経験がなく、あまりの擦れてなさとお試しに近い感覚だったこともあって、東郷とデートした際はデーニッツ曰く「お子様」と評されるような扱いを受けてしまった。なお、年も近く生真面目で同胞のような感覚でいたデーニッツが東郷と経験済みだと知った際は驚愕していた。 提督としての能力は、東郷や山本を凌駕する最高レベルの指揮値と完全自由な4枠を持つ(作中最強の戦艦を何の補正もなく配備できる唯一のキャラ)。補正も癖のない構成であるが、上昇率が低めでスキルを持たないと良くも悪くも完成に近いステータス。 日独戦争ルートでは、突如ゲッベルスが暗殺されかけて重体となって精神の平静を乱してしまう。その隙を付け込まれ、ヒムラーに犯人は日本だと吹き込まれ、また愛を囁かれたことで彼の意のままに日本に対して宣戦布告をしてしまう。しかし、ヒムラーが彼女の能力と気質を見誤り、無茶な要求を繰り返したことで再び体調を悪化させてしまう。最終的には無理を押して比類ない動力部「子猫機関」を開発するも、用済みと判断したヒムラーに嵌められて全てを告白された上で日本へ無謀な特攻をさせられてしまう。しかし、復帰していたゲッベルスによって救出され、日本に協力。子猫機関を凌駕する「子犬機関」を新たに開発してヒムラーを打ち倒すことに成功する。 グレシア・ゲッベルス 声 - 飯田空 宣伝相。敏腕マネージャー。道端で見かけたレーティアに惚れ込み、恋人とのデートを放り投げて彼女に声をかけたことで全てが一変することになった(ちなみに、後日文句を言ってきた恋人は一方的に振った)。レーティアをプロデュースすることに関しては無類の熱意と才能を誇り、時には彼女を強引に説得し時には意見すら聞かずにドクツにおける支持率維持を担っている。振り回してこそいるが、レーティアにとって最も近くにいる精神的支柱であり、いなくなるとレーティアの精神に多大な悪影響を及ぼす。 日独戦争ルートでは意識不明の重体となってしまうが、中盤にてレーティアの信望者によってヒムラーに秘匿された状態で復帰。仮面とウィッグで正体を隠した「ハップスブルグレディ」としてレーティアを救出しようと暗躍する。ちなみに、非力。 戦闘員ではないため、直接戦闘に参加することはないものの、日独戦争ルートでエンディングを迎えるとハップスブルグレディを提督として参戦させることができる。こちらでの能力は、1枠しかないが高めの指揮値と強力な補正を持っており、他のクリアボーナスと組み合わせるなりするとかなり強力なキャラとなる。 エルミー・デーニッツ 声 - 金松由花 提督の一人で、技術面に長けている。おとなしい性格。日独同盟締結に伴い、日本に出向してくる。当初は慣れない外国に寂しい思いをするも、東郷との交流で日本でも話す相手ができるようになる。イベントを一定回数起こさないもしくは日独戦争ルートでは離脱してしまう。レーティア救出後は好意を抱くようになった東郷に身を捧げ、後にレーティアに惚気話をするようになる。 固有艦がレーザー・ミサイル装備の潜水艦という非常に特徴的。そのため基本的に潜水艦隊を構築することがメインとなるが、2番艦以降の艦隊補正が全くないので、潜水艦の鉄鋼弾を生かしづらかったりする。 アイゼン・マンシュタイン 声 - 加能永次郎 「鋼鉄の灰熊」の二つ名を持つ堅物の元帥。ロンメルとは当初は反りが合わなかったが、実力を目にしたことで理解者となる。何だかんだで彼もレーティアのファンである。世界大戦ルートではドクツが不利に傾いた戦況を覆すべく奮闘、日独戦争ルートではレーティアの目を覚まさせるためにあえて反逆者となってヒムラーに攻撃を行うも、どちらも行方不明となってしまう。ただし、死亡はしておらず、世界大戦ルートではソビエト軍に捕獲・洗脳されてソビエト軍人と化し、日独戦争ルートではゲッベルス同様レーティアのシンパに助けられてロンメルらとともに水面下で動いていた。 なお、ドクツが優勢の場合、カテーリンが殺されてしまうが、前線を任されていたマンシュタインは彼女を殺すことまでは考えていなかった。 鉄鋼弾のダメージを減衰させることができる珍しいスキルの持ち主(艦艇にそのスキルはない)。減衰量は少ないが、砂塵の中であれば鉄鋼弾のダメージを0にできる。指揮値は高めだが、補正が少々寂しい。ちなみに、1番艦は痛戦艦「アドルフ号」で固定。固定艦にしては性能が高い。 エル・ロンメル 声 - 小次狼 「砂漠の狐」の異名を取る若き元帥。飄々とした性格であるが頭の回転が速く、ゲリラ・籠城戦においては高い能力を持つ。世界大戦ルートでは北アフリカ戦線で行方不明となり、以後収容所に収容されていた。日独戦争ルートではヒムラーを危険視してレーティアに黙って暗殺を試みるも失敗、逆に返り討ちに遭ってしまうが、マンシュタイン同様にレーティアのシンパに救出される。 全性能強化2つと索敵強化2つ、高めの指揮値と戦艦運用に長けた能力を持つ。また、彼のイベントを進めると小型戦艦の上位版が開発できるようになる。 VTVN 声 - 風見健 アドルフの師匠である天才。現在は提督を務めている。容姿はベートーヴェンに酷似する。世界大戦ルートでは顔出し程度で、日独戦争ルートでのみ交戦機会がある。ヒムラーにそそのかされた教え子を救うために日本軍に協力するようになる。 各枠で得意とする武装が異なるという、混成艦隊向けの能力を持つ。ただし、指揮値がさほど高くないのが難点。 トリエステ・シュテティン 声 - かわしまりの 「鉄の女」の異名をとる女性戦術士で、マンシュタインに憧れている。 名前の由来は人物名ではなく、鉄のカーテンの南側にあるトリエステと北側にあるシュテッティンを組み合わせたものである。 日独戦争ルートのマンシュタイン反逆後でないと加入させられないため、かなり加入が遅い。高い全能力強化があったりなど決して弱くはないが、タイミングに合っているとは言えない。一方、彼女のイベントを進めるためには何度か戦闘に参加させる必要がある。 ノンツィヒ・ヒムラー レーティアの私設親衛隊隊長。当初親衛隊はファンクラブでしかなかったが、それが軍部の目に留まり、紹介されたのがきっかけでレーティアと積極的にかかわるようになる。 世界大戦ルートでは目立った活躍もなくいつの間にか退場してしまうが、日独戦争ルートの条件を満たすと北欧後に眠っていた大怪獣「ザラマンダー」を覚醒させ、さらにそのコントロールに成功したことで新たに元帥を任されるようになる。 実は異端の宗教「ドーラ教」の熱心な信者であり、世界と人類を神体「ドーラ」に捧げることを目的としていた。レーティアとの逢瀬もそのための手段に過ぎず、ゲッベルスがドーラのことを様付けをしなかっただけで陰で激昂していた。 ゲッベルスに信者であることを嗅ぎつけられたことで彼女を危険視、意識不明の重体に追い込みつつ精神が不安定になったレーティアを篭絡する。その後、レーティアを切り捨て、子猫機関の圧倒的なスペックに任せて世界のほぼ全てを掌握するも、子犬機関の出現によって有象無象に過ぎないドクツの提督は瞬く間に敗北。加えてレーティアが軍事作業のほぼ全てを一身に背負っていたことを知らなかったために作業が回らなくなる。さらに、実は生きていたレーティアが己の恥も厭わず全てを暴露したことで国賊扱いとなり、とうとう追い詰められて敗北するのであった。
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