偵察
(索敵 から転送)
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偵察(ていさつ 英:reconnaissance、レコニッサンス)は、敵などの情報を能動的に収集すること。受動的である監視の対義語。基本的には密かに行われる活動である。 軍事用語として用いられるが、そこから派生して一般においても「相手の情報の収集」の意味で用いられる。[1] イギリス英語圏ではrecce(レキ)、アメリカ英語圏ではrecon(レコン)と省略される。
- ^ A Dictionary of Aviation, David W. Wragg. ISBN 0850451639 / ISBN 9780850451634, 1st Edition Published by Osprey, 1973 / Published by Frederick Fell, Inc., NY, 1974 (1st American Edition.), Page 222.
- ^ a b 河津幸英『図説 アメリカ空軍の次世代航空宇宙兵器 汎地球戦力ロードマップ2006-25』2009年、60頁。
- ^ a b c d e 河津幸英『図説 アメリカ空軍の次世代航空宇宙兵器 汎地球戦力ロードマップ2006-25』2009年、64頁。
- ^ a b c “87式偵察警戒車と「威力偵察」 危険な重要任務はどのように遂行されるのか?”. 乗りものニュース. (2018年6月30日)
- ^ “東部前線で戦うワグネルの「使い捨て兵士」 ウクライナ”. AFP (2022年11月1日). 2022年11月8日閲覧。
- ^ “兵士不足のロシア軍は「刑務所で囚人をスカウト」 戦場に送られた3000人は全滅の異常事態 この冬に敗れる可能性”. デイリー新潮: p. 2. (2022年9月22日) 2022年11月4日閲覧。
- ^ “2003年年報” (PDF). 四日市市. p. 39. 2021年1月5日閲覧。
- ^ “ディ・グラッシ、レコノサンスラップでクラッシュ”. オートスポーツweb (2010年10月10日). 2014年3月12日閲覧。
- 1 偵察とは
- 2 偵察の概要
- 3 スポーツでの偵察
索敵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/15 18:34 UTC 版)
敵の現在位置を精確に探知する索敵は、現代においてはレーダー、人工衛星、航空機、潜水艦、陸地の情報機関、海底に設置されている音響探知センサーなどが大きく貢献している。 索敵は洋上監視、哨戒、電子戦などによって行われる。索敵によって的確な戦術情報を多く収集して分析することで、初動の優位性を得ることができる。索敵能力の優劣は位置情報の有無に直接的に繋がるため、続く攻撃の成否に大きく関わる。航空母艦は航空機を搭載していることから一般的に索敵能力が極めて高く、かつ高度な打撃力を有している。
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索敵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 05:13 UTC 版)
12月9日、第一航空部隊指揮官の松永少将は、出撃させた各攻撃隊に午後9時10分ごろまでには引き返すように命じた。馬来部隊電令作第二六号及び南方部隊電令が次々に入電し、航空部隊は、当夜は触接攻撃にとどめ、10日の天明を待って英艦隊を全力攻撃するように命じられ、さらに最後に希望を託した索敵機3機も味方を英艦隊と誤認した混乱があり、松永は当夜の索敵を断念して午後9時55分に索敵隊に帰還を命じた。松永は翌早朝から全力をあげ索敵攻撃することに改め、馬来部隊第一航空部隊電令作第一三号(9日午後9時)、一四号(9日午後10時30分)でその準備を命じた。 第二航空部隊(水上機)は9日夜に小沢中将から夜間触接の準備を命じられていたが、ついにその下令はなかった。9日午後10時30分、近藤中将は第二航空部隊に「一二航戦ハ一部兵力ヲ以テ 明一〇日早朝敵主力と策応ス虞アル敵別動兵力ノ有無所在ヲ捜索セヨ」と索敵命令を与えた。9日午後11時32分、第二航空部隊指揮官の今村脩少将は明朝の索敵の備えと計画を発令した。今村少将は10日午前3時10分に「零式水偵五機〇三四五「カムラン」湾発「プロコンドル」ヲ基点トシ一七五度カラ二二〇度間ヲ捜索ス 進出距離二四〇浬」と近藤中将、小沢中将に報告し、各部隊に通報。榊川丸の3機と山陽丸の2機は遅れ、午前4時20分カムラン湾を発進して索敵に向かった。小沢中将は別に捜索計画を立て、馬来部隊電令作第二七号を示し、それを実施するため10日6時30分に山陽丸の零式観測機3機を発進させた。これを知った今村は先の5機に引き返すように命じたが、命令は伝わらなかった。先の5機と後の3機は敵情を得られなかった。 12月10日6時25分、まず松永少将は元山空第四中隊の九六式陸上攻撃機9機(中隊長、牧野大尉)を索敵任務に投入した。予想では4時間後に艦隊を発見できるはずであった。索敵機の発進後、攻撃隊も各基地から出撃する。索敵機からの報告を手がかりに、各航空隊が現場に急行する手はずが取り決められた。まず7時55分にサイゴンから元山航空隊(九六式陸攻26機。魚雷装備17機、爆弾装備9機)が出撃、続いて8時14分にはツドゥムから鹿屋航空隊(一式陸攻26機。全機雷装)が出撃、直後の8時20分にツドゥムから美幌航空隊(九六式陸攻33機。雷装8機、爆装25機)が出撃した。最後の機が離陸したのは9時30分のことであった。元山航空隊の雷装九六式陸攻1機はエンジン故障のため引き返した。情勢を注視していた連合艦隊旗艦の戦艦長門では連合艦隊幕僚が戦果を予想していた。すると山本五十六連合艦隊司令長官は三和義勇作戦参謀に対し「リナウン(レパルス)は撃沈できるが、キング・ジョージV世(プリンス・オブ・ウェールズ)は大破だろう」と発言、三和が2隻とも沈めると反論すると、山本長官は自論の正しさにビール10ダースを賭けた(三和はビール1ダース)。 一方の英艦隊は、12月10日午前0時30分、東洋艦隊司令部のパリサー参謀長から、日本軍の攻撃で北部マレーの航空基地は保持不能となって放棄したこと、日本の爆撃機群は南部佛印基地に展開しており、サイゴン沖に空母2隻がいる可能性があること、英極東軍総司令部はシンガーポール防衛のために空軍の全力を同地に投入する方針を決定したことが電報で送られ、午前1時頃、日本軍がクアンタンに上陸中の報ありと緊急信があった。緊急信の時間を午前1時とする文献もある。午前1時45分、英艦隊は180度変針し、フィリップス中将はクアンタン沖の日本船団を攻撃することを決意した。午前2時20分、針路240度に変え、午前7時30分に速力25節に増速した。日の出は午前7時57分(現地時間0627)、まもなく英艦隊はレーダーで4つの反応を探知して接近したが、貨物船であった。午前8時15分、英艦隊はスーパーマリン・ウォーラス偵察機を発艦させてクアンタン方面を偵察したが、同方面は平穏で日本軍は存在しなかった。午前9時30分、陸影を認めて接近したが、日本部隊を発見できず、駆逐艦エキスプレスに派遣、調査させると、一時間後に帰って来て「異常なし」と報告された。英艦隊は午前10時30分ごろシンガポールへの帰路についた。上陸の緊急信は誤報であったが、英艦隊は日本軍の空襲圏内にとどまることになった。英艦隊はアナンバス諸島東方を回ってシンガーポールへ向かうため、東に進路を向けた。機雷原を避けるため、一旦北東へ向かい、それから南東に針路をとってアナンバス諸島の東方をまわってシンガポールへ向かう。午前11時30分に駆逐艦テネドスから「われ爆撃を受けつつあり」と報告があり、午前11時40分に戦艦プリンスオブウェールズは一機の日本機(帆足正音予備少尉乗機)を発見した。後に帆足機が「針路60度-30度-160度」と逐次報告したのは、この艦隊運動とする意見もある。 日本軍も英艦隊をなかなか発見できなかった。九六陸攻に比べ速力の出る一式陸攻部隊はシンガポール付近まで進出したという。11時13分、サイゴンに引き返す途中の4番索敵機が帰還中のテネドス(英艦隊より東南東130マイル)を発見して60kg爆弾2発を投下したが命中せず、英駆逐艦の位置を発信した。午後12時14分、500kg爆弾を装備する元山航空隊第三中隊(二階堂大尉)の九六陸攻9機が戦艦レパルスと見誤って攻撃したものの命中弾は得られなかった。テネドスは負傷者1名を出したものの無傷でシンガポールに退避した。 午前11時45分、3番索敵機(機長・帆足正音予備少尉)が東洋艦隊主力を発見し、約15分の間に司令部に以下の3つの電文を打電した。 敵主力見ユ、北緯四度、東経一〇三度五五分、針路六〇度、一一四五 敵主力ハ三〇度ニ変針ス、一一五〇 敵主力ハ駆逐艦三隻ヨリナル直衛ヲ配ス、航行序列、キング型、レパルス、一二〇五 司令部はすぐさま各攻撃隊に電文を転送し、各攻撃隊は英艦隊に殺到した。帆足は独断で索敵コースを変更しており、英艦隊の射撃を受けてから「敵発見」を報告するなど不手際があったが、その過失を問われることはなかった。
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索敵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:10 UTC 版)
南雲司令部は、偵察を1回のみの一段索敵として巡洋艦の水上機が割り当てられ、空母艦載機が出した索敵機は九七艦攻2機のみである。この索敵計画の立案を担当した吉岡忠一少佐は「当時攻略作戦中敵艦隊が出現することは、ほとんど考えていなかった。そのため、索敵は厳重にするのがよいことはわかっていたが、索敵には艦攻を使わなければならないので、攻撃兵力が減り、惜しくて索敵にさけなかった。全く情況判断の甘さが原因である」と語っている。一段索敵と決めた参謀長草鹿龍之介は「攻撃兵力を増やそうとして偵察を軽視した」と語っている。 南雲司令部の草鹿龍之介少将、源田実中佐、淵田美津雄中佐は、二段索敵にするべきだったと戦後語っている[信頼性要検証]。吉岡参謀は索敵の密度をもっと濃くするべきだったと反省している もっとも、索敵計画はこれまでの経験から早くに出すように改善はされていた。そのため、利根の4号機がカタパルトの故障がなく定刻に発進し、偵察搭乗員に気の緩みがなければ、索敵計画に問題はなかったという指摘もある。利根の4号機が定刻に発進した場合、コンパスのずれによる実際の索敵線から計算すると敵位置を飛び越えていて発見できないが[要ページ番号]、コンパスの故障がなく定刻通り発進し、計画通りの索敵線を進めば30分早く発見できる。また、利根の四号機が報告した敵空母位置は誤りであり、これに第一航空艦隊、第八戦隊司令部、利根が気付かなかったことは、南雲中将の戦闘指導に大きな影響を与えている。 利根にはカタパルトが2基あったにもかかわらず、索敵機の発進が遅れた。その理由について、軍令部参謀だった宮崎勇の調査によると、利根では水兵を整列させて尻を棒で叩く制裁が常態化して士気が低下しており、故障していないカタパルトを担当する乗組員が動かなかったという。 筑摩の機も敵艦隊を見逃した。筑摩の機長兼飛行長の黒田信大尉によれば、敵艦隊が発見された地点は自分のところだが、敵方天候不良で見逃したのは仕方なかったという。しかし、アメリカの資料では天候不良ではなく第四索敵線機も発見しているので、索敵機の雲上飛行が原因であった。また、南雲が夜戦を検討している時も、索敵機からの敵情報告はくるくる変わり、南雲を悩ませ、苛立たせただろうという意見もある。 GHQ戦史室長だったプランゲは、そもそも日本海軍では航空偵察に使用する兵力は全力の1割以内であり、特別な教育や訓練もなく、艦上偵察機の価値を認識しておらず、あらゆる作戦で南雲に不利になっていたこと、セイロン沖海戦で索敵機の回収に必要な電波を発したことで、自分の艦隊位置が露見して航行中に英軍爆撃機の奇襲を受けたせいで索敵を必要最小限にしていたこと、ミッドウェーの索敵でさらに時間を早めると、ミッドウェー島に事前偵察に向かった第二索敵線の加賀機がミッドウェー島に届かなくなること、そして連合艦隊からの情報で敵機動部隊はミッドウェーにいないものと思い込んでいたことから、索敵計画はミッドウェー島に対する攻撃に重点を置いたものと指摘している。これに対し、プランゲの著書『ミッドウェーの奇跡』を翻訳した千早正隆は、インド洋作戦での南雲艦隊は、ソマービル中将旗下のイギリス東洋艦隊に待ち伏せされており、ミッドウェーに近似した状況だったことをプランゲが認識していない点がその著書の問題として、その著書の編集者からも賛意を得られたと主張している。千早は、セイロン沖海戦で南雲機動部隊のごく近くにソマービル中将旗下のイギリス東洋艦隊が存在し、南雲司令部ではソマービルが放った複葉機を発見していながら索敵を行わなかった事について取り上げ、索敵の怠慢は繰り返されたものと批判している。
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索敵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 08:49 UTC 版)
「機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡」の記事における「索敵」の解説
性質は前進とほぼ同じだが、こちらは「敵に一切かかわることなく設定した場所まで移動する」という違いがある。
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索敵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:28 UTC 版)
「艦隊これくしょん -艦これ-」の記事における「索敵」の解説
海域を移動中に、艦載機による偵察を行う。索敵するには偵察機を装備した艦娘が必要となる。
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