ダークザイドとは? わかりやすく解説

ダークザイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 21:10 UTC 版)

超光戦士シャンゼリオン」の記事における「ダークザイド」の解説

元々は別世界闇次元住処としていたモンスター闇次元滅亡の危機瀕したため、止むを得ず人間の世界へと密かに移住してきた。人間の姿に化けており、こちらの世界で生きるには人間生命エネルギー・ラームが必要不可欠である。 組織ではなく種族であるため、上下関係それほど強いわけではなく幹部に対して反抗的な態度を取る者もいる上に、各々自分勝手にラーム捕食するために活動している。また人間を「食料」として見ているが思考行動様式人間とほとんど変わりがなく、多くがごく普通に人間社会溶け込んでいる。そのため、従来特撮怪人とは異なり人間強く見下してはおらず、むしろガウザー/黒岩省吾のように人間恋愛感情を抱く者もいる。中には人間界の生活に適合不全起こした挙句ディープ趣味に走る者、人間関係疲れて胃潰瘍になる者や、うつ病となって自殺する者さえいる。 他方、種の存続のための「人知れず密かに」を基にした規律存在しており、それを破った者には幹部から制裁下される人間体でも常人はるかにしのぐ身体能力持ち主多く片手だけ本来の姿に戻ることも可能。一種流行なのか、人間体で片耳アクセサリーをしている者が幾人も登場している。人間体から闇生物に戻る際に決まった掛け声発する者もいる。 戦闘員の類は存在しないが、アトラクションヒーローショーにのみオレンジと黒の衣装着た戦闘員登場している。 デザイン面では、聖幹部の3人には共通して「黒」をイメージカラーとして設定している。また各回ゲスト怪人相当する生物は、企画当初から器物モチーフとすることが決定しており、モチーフ抽象的にバラして構成配置するという『機動刑事ジバン』バイオノイドに近い手法デザイン作業が行われた。さらに「過去怪人デザインが、どこまで現在でも通用するか」という試みから、過去特撮作品登場した怪人を、表向きのデザインモチーフとは別に隠しモチーフとして盛り込んでいる。 闇将軍ザンダーやみしょうぐんザンダー) / 片桐 一樹かたぎり かずき) 3人の「聖幹部」の1人最高指揮官的な存在将軍の名に相応し勇猛果敢ファイターで、戦闘では青龍刀型の大振りの剣を振るう感情昂り甲殻状の仮面開き中に隠れていた素顔見せることもある。人間界潜むための姿は当初固定されていなかったが、中盤からギャンブラー片桐一樹」の姿に固定された。本来の姿に戻る際の掛け声は「ダーク・バースト」。 従来特撮作品見られる悪役征服行為」を行おうとする。シャンゼリオンを倒すためには複数狙ったり、卑怯な手段辞さないと語るが、ダークザイド全体考えて現実的判断よるものである。事実、暁を捕らえた際は、速水代わり人質にしたいという暁の申し出聞き入れている。ガウザーとの関係は険悪であるものの、互い実力認めているのか重みのある対峙繰り返している。 劇中ではシャンゼリオンとの最終的な決着描かれずに終わった。鎧のイメージから、甲殻類をデザインモチーフとしており、何も考えずひたすら自分好みデザイン突き詰めていったものとなっている。 神官モードス 「聖幹部」のうちの1人幹部の中で最も冷静で理知的な雰囲気漂わせており、闇生物たちの現状もよく把握している。闇法廷裁判長というもう1つの顔があり、法で裁けない悪行への裁判公平に執り行っている。 左肩に「キーバード」と呼ばれる型の闇生物とまっており、ザファイアの封印を解く鍵の役割担っている23話で暁を闇法廷で裁こうとした失敗戦闘ではシャイニングアタック劇中唯一無効化する実力見せたが、最後シャイニングバスター受けて倒されるその後モードスの元を離れたキーバードは、ザファイアの封印を解くと同時に絶えた。デザインモチーフは植物系統一されている。またデザイン作業段階ではキーバードの方が本体で、モードスの方は実体がない存在というスタイルをやりたかったと後に述懐しており、演者左手マペット操作する腹話術みたいなイメージ欲しかったという。 博士ヴィンスー 「聖幹部」のうちの1人肥満体型を自分でも気にしており、幹部の中ではコミカルな印象がある。人間を闇生物へと変異させるなど、呪術的な能力を持つ。序盤人間体は老人だったが、暁たちと対峙したときは中年清掃員化けていた。健康な老人ラームを好む。 36話で「健康な老人」のラーム集めていたが暁たちに露見戦闘ではシャンゼリオン放ったシャイニングバスターをも呑みこむが、内部から破裂して絶命した。デザインモチーフは爬虫類系の要素のみで構成されている。また聖幹部のうち1人だけ、ガウザーと共に時期外してデザイン提出しており、その時点でカラーコピー濃度薄くなっていたからか造形では前述したイメージカラーである「黒」よりも青の印象が強い塗装施されてしまい、篠原にとっても残念な思いの残るものとなったという。 暗黒騎士ガウザー(あんこくきしガウザー) / 黒岩 省吾くろいわ しょうご中盤より登場日本刀型の剣を振るいザンダー互角実力を誇る。闇生物では異端存在野心家としてその名を知られいるらしい本来の姿に戻る際の掛け声は「ブラック・アウト」。「自分惚れた女」のラームを好む。自分実力矜持則った上で戦う傾向にあり、卑怯な手段を取る者は闇生物であろう容赦なく始末する人間体である黒岩は「黒岩相談所」の所長務め若き俊才自信家プライド高くことあるごとに図書館などで調べてきたよく分からない細部間違ってたり、真偽不明俗説のときもある)薀蓄を「知っているか!」のセリフと共に垂れるのが特徴当初相談所で人間社会馴染めない同族励ましアドバイス仕事仲介していた。後にその仕事通じて集めた選挙資金人脈活かし、「人間社会ルール則った征服」を目標都知事立候補対抗して出馬した暁が予想外に追い上げるものの、当選を果たす。 終盤では暁に東京都知事の座を譲り引退その後東京都独立クーデター起こし東京国」の初代皇帝即位。また自分の敵となりうる暁には先んじて金と女と権力与え放蕩により無力化するなど、策略人脈最大限駆使した征服行為行ったが、目的のために始末した人々の子たちから拳銃手榴弾による復讐受けて絶命戴冠式前にその野望絶たれることになる。 その結末に至る経緯あまりにも衝撃的だったため、黒岩最後登場回となる第38話は重要な回であるにもかかわらず一部地域欠番扱いにされて未放送になっているメインライター井上敏樹は彼を「人間征服する皇帝などと言いつつ、その実人間なりたかった奴」としており、「暁では相手にならず、自滅するなくなった」としている。 デザインモチーフは魚類。聖幹部とは異なるライバルキャラクターとして設定されていたことから、イメージカラー「青」とされており、デザイン段階でも「旧1号ヘルメットの色」と指定されていた。また日本鎧武者イメージ前面に出すことで、同じく鎧の戦士であるザンダーとの差別化図っている。元々は3話にて初登場する予定であり、実際にそれに合わせてスーツ製作されていたが、諸般の事情から実際に初登場したのは1クール終盤となったザファイア / 小夜子(さよこ) 後半より登場。ガウザーも認めるほどの一流戦士。「ブリリアン・カット」の掛け声本来の姿戻り、「ザイファイア」と呼ばれる2本の釵を武器に、素早い動きで敵を攻撃する。 「惚れた男に尽くして尽くして滅ぼしてしまう」女性で、恋敵倒し、彼女の愛に反した相手には復讐転じる。並のストーカー行為超えたその行動によって、ザンダー含めた幾人も闇次元界の男たち酷い目遭っており、それが原因封印されたという曰く付きの闇生物。また文字通り2人だけの世界」を理想とし、妄想として描かれたその世界恋人自分以外生命の無い荒野化していた。 復活した当初ナンパをかけてきた暁に尽くすが、彼が自分の愛を受け入れないことから一転して刃を向ける。なお暁を殺害する意思はなく、復讐に際しては暁を苛めると語っていた。終盤小夜子の状態ではパンクファッションに身を包み左手指輪から発する光線で暁たちに襲い掛かった最終話の「もうひとつの世界」では宗方殺害したが、シャンゼリオンザ・ブレイダーとの決戦シャイニングアタックを受け倒されるデザイン当たっては「黒人陸上選手」をイメージした、スポーティな女キャラ志向したものとなっている。 闇貴族デスター(やみきぞくデスター) / 花柳 裕司はなやなぎ ゆうじ) 17、18話に登場細身の剣武器とする。言葉遣いこそ丁寧だがガウザーに匹敵する野心家で、場合によっては人質を取ることも辞さない本来の姿に戻る際の掛け声は「ブラッディ・ウィンド」。 人間体の花柳ピアニストとして活動しており、登場する際はどこであろうと常にグランドピアノ特定の曲を弾きながら現れるザンダーやガウザーといった他の実力者たちがシャンゼリオン狙っていることを知り、自らも名を上げるべく「宿命ライバル」を名乗ってシャンゼリオン挑みかかるも、るいが傷ついたことで怒った暁の猛攻を受け倒されるザンダーより若く実力でも劣るらしく、ザンダー挑発した際には余裕をもってあしらわれていた。モチーフとなった器物辞書で、隠しモチーフにはイソギンチャック仮面ライダー)が選ばれている。 闇魔人アイスラー(やみまじんアイスラー) / 日向 誠(ひゅうが まこと) 17話(終盤)、18話に登場右腕変化させた剣を武器にする。登場当初は謎の風来坊として暁たちを救うそぶりをみせるが、その実、ガウザーたちを倒してダークザイドの地位得ようとした卑劣漢であり、暁が役に立たないとみるや本性現し襲いかかった本来の姿に戻る際の掛け声は「グランド・クロス」。 人間体ではハーモニカ愛用しており、登場するのみならず変身する際にも吹き鳴らすシャンゼリオンとの4対1の決戦時、2度渡ってシャンゼリオン背後から狙ったことからガウザーの怒りを買い、斬殺された。デザインモチーフは冷蔵庫で、本来は6話登場するダチュラーとして描き起こされラフスケッチ手直ししたものとなっている。また隠しモチーフ明確な言及こそ避けているものの、東映特撮ではなく円谷系の怪獣念頭にあったことを明かしている。 ユリカ 黒岩秘書黒岩愛しており、拒絶された時も自分意思彼の元へ戻った黒岩惹かれ合うエリを、自分他者の手殺そうとしたこともあった。彼女も闇生物のようだが、劇中では本来の姿明かされなかった。 女王エリーザ 最終話の「もうひとつの世界」に登場した最後幹部で、同世界における南エリ正体戦闘時も姿は怪物じみているが、顔はエリと共通。手から光線発し、剣と鞭が武器デザイン企画初期存在した4人目幹部聖王ユリコ」として描き起こされたものであり、海外セールスとの兼ね合い登場キャラクターの数を整理する過程登場見送られていたところ、最終話脚本に「エリ変身」が描写されていたことから、既に造形済みだった頭部胴体部分衣装追加エリーザとして転用されたという経緯を持つ。

※この「ダークザイド」の解説は、「超光戦士シャンゼリオン」の解説の一部です。
「ダークザイド」を含む「超光戦士シャンゼリオン」の記事については、「超光戦士シャンゼリオン」の概要を参照ください。

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