S.A.I.D.O.C
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:53 UTC 版)
「超光戦士シャンゼリオン」の記事における「S.A.I.D.O.C」の解説
ダークザイドの侵略を察知した宗方が設立した独立機関。 職員にはCGペンと呼ばれる、ダークザイドと人間の識別や護身用のビームガンにも使える多機能なペン型通信機を携帯している。設立に当たっては宗方がその資金の多くを私費で出資しており、作中でも度々財政難に悩む描写が散見される。 このような懐事情に加え、宗方の古巣からの引き抜きにより元々在籍していた技術者たちも姿を消しており、メンバーは以下の3人しかいない。暁もシャンゼリオンの力を手に入れたとは言えメンバーではなく、形式上はあくまで巻き込まれた一般人の協力者である。 白倉プロデューサーによれば、当初の構想では組織的なスケールはかなりあったそうだが「予算が無い」という理由でボツになり、特撮では珍しい正義の組織の経済的背景が描かれる財政難な組織となった。CGペンは元々アメリカのTIGERが販売していた商品であり、セガ側の要望によりストーリーにも組み込まれた。 速水 克彦(はやみ かつひこ) / ザ・ブレイダー 宗方にスカウトされ、厳しい訓練に耐えてきた「本来シャンゼリオンになるはずだった男」。「俺はモーレツに感動している!」「なんてこった…」などの口癖がある。甘いものは苦手で、酒は飲めない。 暁とは対照的に堅物で熱血漢な好青年。正義感と使命感は非常に強く、人を守るために生身でも闇生物と果敢に戦う。その誠実さは頑なな女性の心にも届き、実はもてているが、明確なアタックを受けたことがないため本人はもてないと思い込んでいる。一方、真面目さと熱さゆえ簡単に他人(主に暁)に騙されてしまい激しく思い込んだり、命乞いをする敵にとどめをさせなかったりと、かえってヒーローに向かない人物像が次第と明らかになった。 暁とラームが入れ替わったことにより、一度だけだが念願のシャンゼリオンに変身している。その後も情けなくて不真面目な暁がシャンゼリオンの力を手に入れたことに対し嫉妬しており、そこから来る心の闇に付け込まれヴィンスーの力によって闇生物化したこともある。 終盤、宗方が闇次元から持ち帰った闇の種を誤解のもとうっかり食べてしまい、それ以降梅干を食べることで謎のヒーローザ・ブレイダーに変身できるようになるが、変身している間の記憶は残らないため、真相を知らないままザ・ブレイダーの正体を知りたがる羽目になってしまう。最終話の「もうひとつの世界」では自覚があり、自分の意思で力を制御している。 南 エリ(みなみ エリ) S.A.I.D.O.Cのメンバーの紅一点。容姿端麗、頭脳明晰を自認しているが、プライドが高く自信過剰な性格のため、自分の短所に気付かないことも多い。 仙台に刑事の父がいる。物語中盤で黒岩と種族を超えた恋に落ちたこともあったが、最終的には選民思想を強行しようとした黒岩を拒絶した。 最終話の「もうひとつの世界」ではダークザイド最後の幹部エリーザという正体を明かし、S.A.I.D.O.Cから離反して速水を手にかけた。 宗方 猛(むなかた たけし) 41歳。元内閣第三調査室室長であり、古代マヤ文明の調査からダークザイドの侵略を察知し、独自にS.A.I.D.O.Cを設立した。科学者として、シャンゼリオンの新兵器を家屋敷などの私財を投げ打って開発したほか、単独で闇次元に調査に向かい闇の種を持ち帰るなど、作中で最も正義のために献身した人物。コーンパイプを愛用する愛煙家でもある。 しかし内閣からは相手にされず懲戒免職となり「妄想」と嘲笑を受ける上に、貧乏・無名・冷遇の三重苦にいつも悩まされている。とりわけ財政難はかなりのものがあり、暁にS.A.I.D.O.Cの施設使用費を請求しようとしたり、食事を奢ると言って頼んだのは、「制限時間以内に完食すればタダ」の特大ラーメンだったほどである。また女性の水着姿に見入ったり、暁のガールフレンドたちに謎のインタビューを行うなど、容易には語りきれない一面も持つ。 暁のことは高く評価しているようであり、最終回では彼をS.A.I.D.O.Cに勧誘していた。
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