アレクサンドリア王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 11:01 UTC 版)
「ファイナルファンタジーIX」の記事における「アレクサンドリア王国」の解説
ブラネ・ラザ・アレクサンドロス16世(Brahne Raza Alexandros XVI) 年齢39歳 アレクサンドリア王国の第16代女王で、ガーネットの母(実際は義母)。王家専用の巨大飛空艇レッドローズの持ち主。元々は心優しい性格だったようで、娘ガーネットにも「優しいお母様」として慕われている。 詳しくは描かれていないが、夫の死とクジャの登場を境に徐々に精神の異常をきたし、世界征服の野心に取り付かれるようになる。この時ガーネットすら平然と殺めようとした。その一方で、内政はきちんと行っていたらしく国民達には慕われていた。召喚獣という絶対的な力を手にし、それによって用済みとなったクジャを倒そうとするが、逆に返り討ちに遭い最期を迎える。各国を滅ぼすために用いた召喚獣によって自身の命を奪われただけではなく、アレクサンドリアも召喚獣の戦いが原因で半壊してしまう。 バハムートの光弾によって重傷を負い、海岸へ流れ着いた際にガーネットと再会。死の直前、ガーネットに「私は思いのまま生きた。お前も思うように生きよ」と言い残し、最期を看取られた。 ベアトリクス(Beatrix) 年齢28歳 声 - 小松由佳(『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』) アレクサンドリアに仕える隻眼の女将軍。「セイブザクイーン(Save The Queen、「女王に加護あれ」という意味)」という銘の剣を愛用している。配下はすべて女性で構成されている。 「泣く子も黙る冷血女」「100人斬りのベアトリクス」などの異名を持ち、当初は敵対関係にあったとはいえジタンたちを見下した高慢な態度が見られるが、実際は忠義に厚く守るべき主と国民のために剣を振るう心優しい女性である。その剣技は大陸一といわれ「聖剣技」「聖白魔法」を使い、たったひとりでジタンたちを幾度も退けている女傑。ブルメシア、クレイラ、アレクサンドリア城と三度に渡って戦うことになる。いわゆる「負けバトル」だが全滅するとゲームオーバーになる。HPを0にすることもできるが、その場合はベアトリクスの反撃によりHPを1にされ強制的に敗北となる。 どの戦いもジタンたちを劣勢に追い込むが、ブラネがクレイラを滅ぼしたことで迷いを抱き始める。その後、アレクサンドリア城の戦いにてガーネットを犠牲にしようとしているブラネのやり方をジタンに咎められ、剣を振るべき相手は彼らではないと悟る。そして、道化師ソーン&ゾーンによって永遠の眠りにつかされたガーネットを魔法によって助けた。ジタンたちをアレクサンドリアから逃がすため、フライヤ、スタイナーと共に敵の足止めに協力する。 これらが示す通り、劇中でジタンたちが唯一勝てなかった相手である。 パーティーメンバーにはならず、スポット参戦のみで加入する。Disc2中盤およびDisc3序盤に参加。トランスは使えない。 過去に一度だけ、御膳試合で偶然でスタイナーに敗れたことがある。特に男性の立場が弱い王城ということもあり、スタイナーと確執があった。しかし物語中盤、エーコがジタンに送ろうとしたラブレターを落としてしまい、それを拾ったベアトリクスがスタイナーが自分に宛てたものと勘違い。これをきっかけに犬猿の仲から一転して恋仲となる。Disc3では、スタイナーと共闘してクジャの呼び出した霧の魔獣を退け、アレクサンドリアを護るために戦う。しかし、バハムートとアレクサンダーの対決、インビジブルの襲来によってアレクサンドリアは半壊。ベアトリクスは一時行方不明となってしまうが、後に生存が確認されている。 ラストダンジョンとなる記憶の場所に突入する際、レッドローズを率いて登場し、銀竜との戦いに参戦。これまでの登場人物たちも応援に駆けつけ、銀竜の群れと戦いジタンの道を切り開いた。 エンディングではブラネに加担したけじめをつけるためか、愛用の剣を置いてアレクサンドリアを去ろうとする。だがスタイナーから必要とされているという愛情を示され、翻意し、彼の腕の中へと跳び込んでいった。後日談ではスタイナーと同様にジタンとガーネットの仲を快く認めている。ラストシーンでは彼女とスタイナーが一緒にセイブザクイーンを掲げる姿が映し出されていた。 彼女の使う強力な剣技は終盤にスタイナーが取得することが可能。 トット(Tot) 年齢52歳 トリと人間が合わさったような外見の学者。元はアレクサンドリアに仕えており、ガーネットが幼い時から家庭教師を勤めていた。周囲の人々からは「トット先生」と呼ばれている。 一年前にブラネに理由も無く解雇され、トレノで隠居生活しながら考究の日々を送っていた。偶然トレノに来ていたガーネット達に出会い、アレクサンドリアに行くのを手助けする。ブラネの死後、ガーネットを補佐するためアレクサンドリアに戻った。 ラニ(Lani) 年齢19歳 サラマンダーとコンビを組んでいる女暗殺者。褐色肌の女性。自らを「美の狩人」と自画自賛するほど己に自信を持っている。一見すると妖艶だが、実際は気が強い性格。 逃亡したガーネットを連れ戻すため、サラマンダーと共にブラネに雇われた。ただし優先されるのは、ガーネットの身柄ではなく、彼女が持っているペンダント(宝珠)の奪還である。戦闘では巨大な斧を武器としてジタンたちに襲い掛かる。手段は選ばない性格で、初登場時には不死身のモンスター「デュラハン」やダンジョンに仕掛けられたトラップを利用したが、破られ直接対決となり敗北を喫する。その戦いの後、しばらく姿を晦ましていたがエーコを人質に取って再登場。しかし、その卑怯な手口をサラマンダーに咎められ、阻まれたことで渋々その場を立ち去った。Disc4でマダイン=サリに行くとラニがおり、アレクサンドリアに帰れなくなりフラフラになっていたところをモーグリたちに助けられていたことが判明する。以後はジタンたちに敵対の意志は見せることなく接してくる。 美の狩人を自称する割りに恋に対しては素直になれない性格。エンディングではアレクサンドリアに向かうサラマンダーから「お前は来ないのか?」と聞かれ、怒ったような言い方をしながらもその背中にくっついてきている。 実は序盤のイベント「狩猟祭」に参加しており、モーグリがうるさかったと宿屋に苦情を書き込んでいる。 ゾーンとソーン(Zorn & Thorn) アレクサンドリア宮廷道化師の双子。「おじゃる」「ごじゃる」と語尾を付けるのが特徴。実はかなりの高齢。 ガーネットを永遠の眠りにつかせたり、召喚獣を抜き取るなど奇怪な魔法や力を持つ。 当初はブラネ派の人間で、ガーネットから召喚獣を摘出した張本人。ブラネが崩御した後は行き場をなくし、ガーネットに取り入ろうにも侮辱した態度を取った後だった。後ろ盾がなければ生きていけないと考え、後にクジャの仲間入りを果たす。 しかし、クジャからは使い捨ての駒程度にしか思われておらず、エーコから召喚獣を奪うために利用されているに過ぎなかった。グルグ火山の戦いでエーコに敗北した後は融合させられてモンスターに変貌し、ジタンたちに倒される。 変異後は「メルティジェミニ」という名前になり、ゾーンとソーンの半身と頭部がいびつに組み合わさった形態となる。クジャが言うように「もう双子ではなく」、「一つの怪物」と成り果て死んでいった。 黒のワルツ1号(Black Waltz #1) クジャの技術によって精製された強力な黒魔道士兵「黒のワルツ」の一人。鈴を鳴らすことで猛烈な吹雪を呼び出し、氷属性魔法を得意とする。またシリオンという氷のモンスターを召喚して使役する。黒のワルツの中では比較的他の黒魔道士兵に似た姿をしており、背も他の個体と比べると低い。氷の洞窟にて吹雪でガーネットたちを弱らせ気絶させるが、ジタンとの対決に敗れて敗死した。 黒のワルツ2号(Black Waltz #2) ガーネットを取り戻すべくブラネが放った黒のワルツの一人。長身で女性的な体躯という黒魔道士兵の中では珍しい姿をしている。 瞬間移動の能力を持ち、さらに低空飛行も可能。1号以上の優秀さを持つことをジタンたちに誇っていた。 カーゴシップに乗り込もうとしたジタンたちの前に現れ、ガーネットを奪い返すべく対決する。火属性魔法のファイアを使用するほか、前述のように瞬間移動による格闘攻撃や、ガーネット以外の味方が倒れると次のターンにスリプルを使用する。これを喰らうと自動的にゲームオーバーとなってしまう。 黒のワルツ3号(Black Waltz #3) ブラネが送り込んだ黒のワルツ最後にして最強の刺客。傲岸不遜で任務遂行のためには同士も殺める非情な性格をしている。 高速飛行が可能なほか、強力な雷属性魔法を行使する。カーゴシップに乗り込んだジタンたちを追跡し、戦いを挑んでくる。ジタンたちを始末しようとした矢先、カーゴシップにいた黒魔道士たちが庇うように現れたことで攻撃を開始。仲間であるはずの黒魔道士兵を「意思を持たない黒魔道士兵」と見下し、雷魔法で一掃。この行いは特にビビとスタイナーの怒りを買うこととなった。 戦いの最中、蓄積したダメージによって暴走を初め、手当たり次第に周囲の物を破壊するようになってしまう。 ゾーンとソーンの小型飛空艇を奪い取り、そのままカーゴシップを追跡。雷魔法でビビを狙うが、咄嗟に放ったビビの火魔法に押し返され、互いにダメージを受けてしまう。最後は閉じ行くゲートの中で使った雷魔法が小型機のエンジンを破壊してしまい自爆した。 死亡したと思われたが、ガーネットとスタイナーがアレクサンドリアを目指す時に再度登場。既に正気を失っており、ただひたすらガーネットを連れ戻すという執念だけで戦いを挑むも敗北。今度こそ機能停止した。 なお、二戦目でガーネット以外が戦闘不能になると台詞と共にダメージを受け続けるだけになり、放っておくとそのまま倒れてしまう。 プルート隊 女性上位の風潮があるアレクサンドリアにおいて、男性のみで構成される部隊。御前試合でベアトリクスに勝ったスタイナーに対する褒賞として設立され、スタイナーが隊長を務めている。 かつては男の憧れだったが、現在ではうだつの上がらない男の集まりと化している。ブルツェン 隊員№2。細身の体格。情報収集を得意とする。序盤にジタンに装備を奪われる。 コッヘル 隊員№3。ポッチャリな体格。情報収集を得意とする。序盤にブランクに装備を奪われる。 ラウダ 隊員№4。心を打つ文章を書かせれば当代一。脱退したいと考えている。 ドジェボン 隊員№5。三国一の大砲の名手。常に走り回っている。 バイロイト 隊員№6。プルート隊最古参の老人。 ワイマール 隊員№7。ナンパ師。城下町の若い女性の名前を全て覚えている。 ハーゲン 隊員№8。熱血漢でやる気だけはある。城下町の地理に明るい。 メルゲントハイム 隊員№9。砲弾運びレースで優勝したことがある。
※この「アレクサンドリア王国」の解説は、「ファイナルファンタジーIX」の解説の一部です。
「アレクサンドリア王国」を含む「ファイナルファンタジーIX」の記事については、「ファイナルファンタジーIX」の概要を参照ください。
アレクサンドリア王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 11:01 UTC 版)
「ファイナルファンタジーIX」の記事における「アレクサンドリア王国」の解説
霧の大陸北東部に位置する王国。ブラネが治める女王の国であり、次期の王位継承者も女性である。主力軍隊は女性のみであり将軍も女性であることから、王城内での女性の地位の高さがうかがえる。加えて男性隊である「プルート隊」のうだつの上がらなさもあり、男性の地位はことごとく低い。亡きブラネの夫がアレクサンドリア王であったとの記述と、ブラネが16歳で結婚し女王に即位したとの記述があり、王位の継承形態についてははっきりしない点もある。アレクサンドリア軍式の敬礼は『FFXI』に登場するサンドリア王国の敬礼にも使われている。
※この「アレクサンドリア王国」の解説は、「ファイナルファンタジーIX」の解説の一部です。
「アレクサンドリア王国」を含む「ファイナルファンタジーIX」の記事については、「ファイナルファンタジーIX」の概要を参照ください。
- アレクサンドリア王国のページへのリンク