高島鞆之助 高島鞆之助の概要

高島鞆之助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/06 14:44 UTC 版)

高島 鞆之助
たかしま とものすけ
生年月日 1844年12月18日
天保15年11月9日
出生地 日本薩摩国鹿児島郡鹿児島府下高麗町
(現:鹿児島県鹿児島市上之園町
没年月日 (1916-01-11) 1916年1月11日(71歳没)
日本京都府紀伊郡伏見町
(現・京都府伏見区
出身校 造士館
前職 武士薩摩藩士)
陸軍軍人
称号 陸軍中将
正二位
勲一等旭日桐花大綬章
子爵
配偶者 高島春子
子女 高島多嘉(長女)
高島志満子(次女)
高島鉄雄(長男)
高島鞆吉(次男)
樺山球磨子(三女)
高島愛子(四女)
高島末子(五女)
親族 高島喜兵衛(父)
高島友武(養嗣子)
野津道貫(義弟)
樺山資英(娘婿)

第4代 陸軍大臣
内閣 第2次松方内閣
在任期間 1896年9月20日 - 1898年1月12日

内閣 第2次伊藤内閣
第2次松方内閣
在任期間 1896年4月2日 - 1897年9月2日

第2代 陸軍大臣
内閣 第1次松方内閣
在任期間 1891年5月17日 - 1892年8月8日
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高島鞆之助の墓(青山霊園)

略歴

エピソード

  • 上原勇作が野津邸の書生になった頃、高島夫婦も野津邸に同居していた。この頃からの付き合いのため、フランス留学の斡旋など上原に便宜を図ることが多く、上原と姪の槙子との結婚の際はその媒酌人を務めた。逆に球磨子の結婚の際は野津夫婦、上原夫婦が媒酌人を務めた。
  • 大正2年、上原が大病のため大阪の病院に長期入院したことがあった。高島がこれを見舞ったが、「正露丸の量を2倍にせよ」などと病院に要求した結果、かえって上原の体調を悪くしてしまった。
  • 西郷隆盛の子飼いの部下として寝食を共にしたことで知られ、洋行した際にオットー・フォン・ビスマルク宰相が西郷によく似ていたと評している。
  • 西南戦争後も私学校の残党と水面下で抗争を繰り広げた。その一環として学校教育に力を入れるようになり、偕行社付属小学校設立につながっていく。また将来の禍根を絶つため、西郷軍の遺児たちを支援した。特に自身の叔父を惨殺した逸見十郎太の子、辺見勇彦を書生にしている。しかし、勇彦の素行は悪く、上原に押し付ける形で放逐している。当時、上原家は継母一人、書生一人と記載されており、これが勇彦であるが直後に上原家からも放逐されている。
  • かなりの下戸であったようであり、樺山資英いわく「高島は生来酒は一滴もやらぬ。」
  • 宇都宮太郎によると晩年は借金で困っていたようである。愛人と刀剣収集で散財したと伝えられている。

  1. ^ 『官報』第7180号、明治40年6月7日。
  2. ^ 服部敏良『事典有名人の死亡診断 近代編』付録「近代有名人の死因一覧」(吉川弘文館、2010年)16頁
  3. ^ 『官報』第994号「叙任及辞令」1886年10月21日。
  4. ^ 『官報』第2388号「叙任及辞令」1891年6月17日。
  5. ^ a b 『官報』第1031号「叙任及辞令」1916年1月12日。
  6. ^ 『官報』第307号「叙任及辞令」1884年7月8日。
  7. ^ 『官報』第1306号「叙任及辞令」1887年11月4日。
  8. ^ 『官報』第1928号「叙任及辞令」1889年11月30日。
  9. ^ 『官報』第4022号・付録「辞令」1896年11月24日。
  10. ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。
  11. ^ a b c 鹿児島紀行三﨑一明、追手門学院大学教育研究所紀要 第 30 号(2012年3月)


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