高島友武とは? わかりやすく解説

高島友武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 00:08 UTC 版)

高島友武

高島 友武(たかしま ともたけ、慶応3年3月1日1867年4月5日[1] - 1943年昭和18年〉5月24日)は、日本の陸軍軍人、華族子爵)。階級は陸軍中将に昇り第19師団長を務める。勲等は勲一等功三級。上原閥の一人。

経歴

薩摩藩士・吉井友実の息子として生まれ、親戚である拓殖務大臣陸軍大臣を務めた高島鞆之助の養嗣子となる。1888年明治21年)7月28日陸軍士官学校(旧10期)を卒業し、翌年の6月27日に陸軍歩兵少尉に任官する。歩兵将校として累進し、1905年(明治38年)5月2日歩兵第6連隊長に就任、日露戦争に従軍する。この時の階級は陸軍歩兵中佐。その後1908年(明治41年)12月、歩兵大佐歩兵第8連隊長。近衛歩兵第1連隊長、近衛歩兵第2連隊長を経て、1914年大正3年)5月11日、陸軍少将・歩兵第19旅団長。

1918年(大正7年)7月24日、陸軍中将に進み立花小一郎の後を受けて第19師団長に就任する。第19師団は日露戦争後に併合した朝鮮の守備を目的に1915年(大正4年)12月羅南で編制された新設師団で、高島は第2代師団長である。師団長在任中の1920年(大正9年)12月25日勲一等旭日大綬章を受章、翌年の1921年(大正10年)7月20日予備役となる。

甥であり養嗣子でもある高島友春が離籍していたため、1943年(昭和18年)の死去の翌日5月25日に高島家は爵位を返上した。

栄典

位階
勲章等
受章年 略綬 勲章名 備考
1895年(明治28年)10月10日 功五級金鵄勲章[7]
1895年(明治28年)10月10日 勲六等瑞宝章[7]
1901年(明治34年)11月30日 勲五等瑞宝章[8]
1905年(明治38年)11月30日 勲四等瑞宝章[9]
1918年(大正7年)5月25日 勲二等瑞宝章[10]
1920年(大正9年)12月25日 勲一等旭日大綬章[11]
1940年(昭和15年)8月15日 紀元二千六百年祝典記念章[12]
外国勲章佩用允許
受章年 国籍 略綬 勲章名 備考
1918年(大正7年)7月15日 支那共和国 三等文虎勲章中国語版[13]

親族

脚注

  1. ^ 平成新修旧華族家系大成』下巻(霞会館、1996年)p.14
  2. ^ 『官報』第5688号「叙任及辞令」1902年6月21日。
  3. ^ 『官報』第508号「叙任及辞令」1914年4月11日。
  4. ^ 『官報』第1825号「叙任及辞令」1918年9月2日。
  5. ^ 『官報』第2717号「叙任及辞令」1921年8月20日。
  6. ^ 『官報』第4147号「叙任及辞令」1940年11月1日。
  7. ^ a b 『官報』第3689号「叙任及辞令」1895年10月14日。
  8. ^ 『官報』第5525号「叙任及辞令」1901年12月2日。
  9. ^ 『官報』第6728号「叙任及辞令」1905年12月2日。
  10. ^ 『官報』第1745号「叙任及辞令」1918年5月29日。
  11. ^ 『官報』第2795号「叙任及辞令」1921年11月25日。
  12. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。
  13. ^ 『官報』第1788号「叙任及辞令」1918年7月18日。

参考文献

  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
日本の爵位
先代
高島鞆之助
子爵
高島(鞆之助)家第2代
1916年 - 1943年
次代
爵位返上




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