首都高速7号小松川線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 07:21 UTC 版)
概要
当初計画では墨田区東両国1丁目を起点、江戸川区小松川4丁目を終点とする5.9kmの路線であったが、首都高速6号向島線との接続位置変更に伴い起点を墨田区千歳1丁目に変更、終点も江戸川区谷河内町に延伸して京葉道路に直結する計画変更がなされた[2]。
全区間が標準幅員16.5mの片側2車線で、全て高架または橋梁構造であり、構造は竪川上部の高架、荒川・中川を渡る橋梁、中川以東の大きく3つに区分できる。隅田川左岸の両国ジャンクションから荒川付近にかけての約5kmは竪川の上部空間を利用して高架で通過する。約20mの川幅に収めるため基礎の大きさが制約され、軟弱なシルト層が厚く堆積する地質条件から、大半が支間40m程の鋼単純合成桁橋で、床版には軽量コンクリートを使用して下部構造への負担の軽減を図った。竪川には製材用の筏が多く係留されており、他の河川を代替水面として手配する必要が生じた。小松川地区では都電の車庫跡地を購入し、用地取得の際の代替地に充当した[3]。荒川・中川は最大支間長160mの斜張橋を主体とした荒川大橋で渡る。荒川と中川の間の背割堤には1987年9月9日に、7号線の上を高架で跨ぎ越す首都高速中央環状線が開通した[4](開通当初は連絡していなかった)。荒川大橋以東は地表近くまで良質な砂層が分布し、地盤が良好となるためコンクリート製の上部構造や、ランプ部分には1連だけであるが首都高速では初となるピルツ構造も採用された。一之江や春江地区では宅地見込地の農地が多く、この種の土地の評価は首都高速道路公団にとって初の対応であった。荒川大橋東詰から国道14号にかけての高架両側には附属街路が設けられている[5]。
直線区間が長く、線形は比較的緩やかである。小松川JCTで中央環状線に連絡する。
- ^ “首都高最終出口のご案内”. 首都高速道路株式会社. 2019年11月1日閲覧。
- ^ a b (首都高速道路公団 1979, p. 184)
- ^ (首都高速道路公団 1979, p. 185)
- ^ (首都高速道路公団 1979, pp. 186–187)
- ^ (首都高速道路公団 1979, pp. 185, 188)
- ^ “小松川ジャンクションは2019年12月1日(日)午後5時に開通、渋谷入口(下り)は2019年12月19日(木)午前2時に開通します 中央環状線が「さらに」利用しやすくなります”. 首都高速道路株式会社 (2019年10月18日). 2019年10月18日閲覧。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について (PDF)”. 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月9日閲覧。
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