根 人間との関わり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 02:41 UTC 版)

人間との関わり

11a. テンサイ (ヒユ科) の根 (多肉根) は砂糖の原料とされる。
11b. サツマイモ (ヒルガオ科) の根 (塊根)

根菜とよばれる野菜の中には、サトイモ (サトイモ科)、タマネギ (ヒガンバナ科)、レンコン (ハス科)、ジャガイモ (ナス科) など実際には根ではなく (根茎塊茎など) に由来するものも多い。根 (ときにそれに続く胚軸も含めて) を食用として利用するものとしては、ダイコンカブハツカダイコンホースラディッシュルタバガマカ (アブラナ科)、キャッサバ (トウダイグサ科)、クズホドイモ (マメ科)、ビートテンサイ (図11a) (ヒユ科)、サツマイモ (図11b) (ヒルガオ科)、ニンジンパースニップ (セリ科)、ゴボウモリアザミサルシファイヤーコン (キク科) などがある[10][37][89][90][91][92]

11c. 生薬とされるゲンチアナ (リンドウ科) の根
11d. 生薬とされるオタネニンジン (ウコギ科) の根 (高麗人参)

一方、薬用とされる根もあり (地下茎と区別せずに共に用いられる例もある)、テンダイウヤク (クスノキ科)、ジャノヒゲ (キジカクシ科)、トリカブトサキシマボタンヅル (キンポウゲ科)、シャクヤクボタン (ボタン科)、キバナオウギカンゾウクララ (マメ科)、イトヒメハギセネガ (ヒメハギ科)、オオカラスウリ (ウリ科)、ヒナタイノコヅチ (ヒユ科)、ツルドクダミ (タデ科)、トコン (アカネ科)、ゲンチアナ (図11c)、トウリンドウ (リンドウ科)、インドジャボク (キョウチクトウ科)、ムラサキ (ムラサキ科)、コガネバナ (シソ科)、ベラドンナハシリドコロ (ナス科)、オタネニンジン (高麗人蔘; 図11d) (ウコギ科)、ミシマサイコノダケトウキ、トウスケボウフウ、ヨロイグサ (セリ科)、キキョウ (キキョウ科)、カノコソウオミナエシ (スイカズラ科)、モッコウ (キク科) の根が利用される[93]

またアカネ (アカネ科) や ムラサキ (ムラサキ科) の根は、古くから染料として用いられてきた[94]

11e. シロツメクサ (マメ科)

上記のように、マメ科植物の多くは根において窒素固定細菌と共生して根粒を形成している。そのため、耕作地にマメ科植物 (シロツメクサミヤコグサなど) を栽培し、窒素栄養分などを土地に供給する緑肥として利用することがある (図11e)。マメ科植物の利用は、18世紀の農業革命において重要な役割を演じた[95]

根は地中を伸長し、また肥大成長することで母岩などを破壊し、このような働きは土壌形成に重要な役割を果たしている。このような働きにより、舗装道路など人工構造が破壊されることもある。また根の成長によって、アンコール遺跡などの遺跡が被害を受けることもある (一方でこのような景観が観光スポットにもなっている)[96] (図11f)。


注釈

  1. ^ 小葉植物の根の木部も外原型とする記述もある[34]
  2. ^ 菌根菌は主根型根系に特徴的というわけではなく、ひげ根型根系にもふつうに見られる。
  3. ^ 広義には、側根が生じている母軸となる根 (定根か不定根かを問わない) を主根とよぶことがある[45]

出典

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