東名ハイウェイバス 概要

東名ハイウェイバス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 06:50 UTC 版)

概要

1969年昭和44年)6月10日日本国有鉄道自動車局(国鉄バス)によって運行開始された。

1987年国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道東海旅客鉄道が運行し、翌1988年以降はバス部門を独立させ、ジェイアールバス関東ジェイアール東海バスとして運行。2005年にジェイアールバス関東の系列会社であるジェイアールバステックが参入し、3社での共同運行となった。

運行会社

運行形態・系統

  • 「急行」や「特急」などの種別は停車地の数の違いで、運賃や特別シート料金以外に急行料金等は不要。
  • 便により、3列シート・4列シート・ACコンセント有無・補助席有無など車内設備が異なるが運賃は同額。特別シート(プレミアム、ビジネス)を利用する場合のみ運賃+特別シート料金になる。車両変更等で特別シートが利用できない場合は特別シート料金のみ返金。
  • 東名ハイウェイバスは昼行便のみ運行。夜行便はドリームなごや号系統やドリーム静岡・浜松号がある。
  • 新東名スーパーライナーは2016年2月13日に開通した新東名高速道路浜松いなさJCT - 豊田東JCTを当初通らなかったが、2016年4月4日のダイヤ改正より開通している全区間(御殿場JCT - 豊田東JCT)を経由するようになった。
  • 急行(全停留所に停車)
    • 東京駅 - 静岡駅(1日6往復)
    • 静岡駅 - 名古屋駅(1日1往復)
  • 特急
    • 東名ライナー:東京駅 - 浜松駅(1日3往復)
  • 超特急
    • スーパーライナー:東京駅 - 名古屋駅(1日7往復)
  • 直行
    • 新東名スーパーライナー:東京駅 - 名古屋駅(新東名高速道路経由、1日8往復。東京駅 - 名古屋駅間ノンストップ[注釈 1]
    • 新東名スーパーライナー新宿号:東京駅・新宿駅 - 名古屋駅(新東名高速道路経由、1日3往復。バスタ新宿 - 名古屋駅間ノンストップ)

途中休憩

乗客も車外に出られる、いわゆる開放休憩。渋滞や遅延の影響で場所・時間が変更になる場合がある。1回10 - 15分間程。

  • 東京駅 - 静岡駅系統:愛鷹PA
  • 静岡駅 - 名古屋駅系統:(下り)美合PA / (上り)赤塚PA
  • 東京駅 - 浜松駅系統:足柄SA
  • 東京駅 - 名古屋駅系統(東名経由):足柄SA・日本坂PA(JRバス関東とJRバステックのみ)・(下り)美合PA / (上り)赤塚PA。
  • 東京駅 - 名古屋駅系統、東京駅・新宿駅 - 名古屋駅系統(新東名経由):足柄SA・遠州森町PA(下り1本は海老名SA清水PA長篠設楽原PA)。

乗務員交代

  • JR東海バスは超特急スーパーライナーと東名ライナー一部便が東名静岡バス停で乗務員交代がある。
  • JRバス関東とJRバステックの特急・超特急は途中交代が無いため、JR東海バスよりも休憩が1回多い(日本坂PA)。(一部のJRバス関東便は浜名湖SAで乗務員交代を行っていた(2021年10月27日まで)が、途中の休憩回数は同じ。)
  • 直行「新東名スーパーライナー」はJRバス関東の一部便において道の駅もっくる新城(新城インターチェンジ近接)での乗務員交代がある。JR東海バスとJRバステックでは途中交代無し。

停留所

凡例
停留所 … ※:東名本線上にない停留所、◆:下り乗車専用・上り降車専用、■:上り降車専用、◇:上り乗車専用・下り降車専用
停車の有無 … ●:停車、▼:下りと上り一部のみ停車、▲:上りのみ停車、|:通過、∥:経由せず
停留所名 営業キロ 急行 特急 東名ライナー 超特急 スーパーライナー 直行 新東名スーパーライナー 直行 新東名スーパーライナー新宿号 所在地
東京駅(発:八重洲南口、着:日本橋口)※◆ 0.0 - 東京都 千代田区
霞が関※■ 2.2 -
バスタ新宿新宿駅新南口)※◆ - 渋谷区
東名向ヶ丘 22.7 - 神奈川県 川崎市宮前区
東名江田 26.5 - 横浜市青葉区
東名大和 40.0 - 大和市
東名綾瀬 44.8 - 綾瀬市
東名厚木 52.7 - 厚木市
東名伊勢原 57.7 - 伊勢原市
東名秦野 66.0 - 足柄上郡中井町
東名大井 73.2 - 足柄上郡大井町
東名松田 76.1 - 足柄上郡松田町
東名山北 79.6 - 足柄上郡山北町
東名小山 91.6 [注釈 2] - 静岡県 駿東郡小山町
東名足柄 95.1 -
東名御殿場 99.6 - 御殿場市
東名裾野 111.5 - 裾野市
東名沼津 119.2 - 沼津市
東名愛鷹 121.8 -
東名中里 131.7 - 富士市
東名富士 137.4 -
東名松岡 141.0 -
東名富士川 143.4 -
東名蒲原 149.0 - 静岡市清水区
東名興津 158.4 -
東名清水 163.6 -
東名日本平 171.7 - 静岡市駿河区
東名静岡 177.7 [注釈 3]
静岡駅 181.2 [注釈 3] 静岡市葵区
東名焼津西 192.0 - 焼津市
東名大井川 196.9 -
東名吉田 201.4 - 榛原郡吉田町
東名牧の原 210.6 - 牧之原市
東名菊川 217.6 - 菊川市
東名掛川 223.7 - 掛川市
東名岡津 229.0 -
東名袋井 235.3 - 袋井市
東名磐田 242.1 - 磐田市
浜松インター※◇ 246.1 - 浜松市中央区
浜松駅※◇ 253.4 -
東名浜松北 249.4 - -
東名舘山寺 260.7 - -
東名浜名湖 264.6 - - 浜松市浜名区
東名三ヶ日 270.8 - -
東名豊橋北 278.2 - - 愛知県 豊橋市
東名豊川 284.8 - - 豊川市
東名音羽 295.0 - -
東名本宿 301.2 - - 岡崎市
東名岡崎 309.2 - -
東名岩津 317.3 - -
東名上郷 321.6 - - 豊田市
東名豊田 326.6 - -
東名三好 331.6 - - みよし市
東名日進 335.2 - - 日進市
名古屋インター※◇ 341.7 - - 名古屋市名東区
星ヶ丘※◇ 344.5 - - 名古屋市千種区
本山※◇ 346.5 - -
千種駅前※◇ 349.6 - -
※◇ 352.4 - - 名古屋市東区
名古屋駅(新幹線口)※◇[注釈 4] 355.6 - - 名古屋市中村区

用賀PA降車扱い

  • 2011年10月13日以降、東京駅行(上り便)は乗務員の判断で用賀PAで降車扱いすることがある。基本的には首都高速道路渋滞時に降車扱いを行うが、乗務員に降車を希望する旨伝えると、渋滞がなくとも停車する。ただし、用賀PAで違法駐車があると降車できないことがある。徒歩数分の場所にある東急田園都市線用賀駅への乗継に便利である。
  • 用賀駅から渋谷駅までの乗り継ぎ切符を100円で降車時に希望者へ販売していた(通常の普通運賃は190円)[1] が、2019年9月30日利用分をもって終了となった[2]
  • この乗り継ぎサービス本格実施に先立ち、2010年5月21日から約6か月間の予定で実証実験が行われ[3]、2011年3月の東日本大震災前まで継続された。

名古屋駅周辺

廃止された停留所

  • 東名横浜 : 東名江田 - 東名大和間、横浜町田ICに併設。1999年廃止。
  • 東名駒門 : 東名御殿場 - 東名裾野間、駒門PAに併設。JRバスの一部と富士急行バスの新松田 - 沼津駅間の便(運行末期は毎年1月の日曜日に一往復のみの運行)が停車していたが、1991年4月にJRの停車便がなくなり、富士急行の路線も1995年1月の運行を最後に廃止された。
  • 東名由比 : 東名蒲原 - 東名興津間、由比PAに併設。1992年廃止。

注釈

  1. ^ 上り便は霞ヶ関に停車(降車専用)
  2. ^ 橋梁工事のため、上りバス停は2021年11月29日から閉鎖中。
  3. ^ a b 東京駅発着便と異なり、静岡駅 - 東名静岡 - 東名焼津西の停車順となる。
  4. ^ 新東名スーパーライナー21号・23号のみ名古屋駅(広小路口)着。
  5. ^ 例えば、本改正前の「特急51便」は改正後は「東名ライナー51号」、愛称のない急行便は「急行301便」だったものが「東名301号」となった。
  6. ^ DD車(InterCityDD)は東海のみ。
  7. ^ ダブルデッカー車(InterCityDD)は新東名経由の直行便に充てられる。
  8. ^ その後、初代ガーラは2005年に当路線に参入したJRバステックにも導入された(後述)。現在は引退している。
  9. ^ 2020年3月まではまではJRバス関東の車両(4列シート)が使用されていた。その後、同年6月からはJR東海バスの車両(1階4列・2階3列シート)が使用されている。

出典

  1. ^ 用賀パーキングエリアで渋滞を避けて高速バスから電車へ乗り継ぎ 首都高速道路株式会社
  2. ^ 用賀 PA 高速バス&レールライド 乗り継ぎ乗車券の販売終了について 国土交通省
  3. ^ 用賀PAで高速バスから東急田園都市線への乗り継ぎ実証実験 首都高速道路株式会社
  4. ^ a b c 「東名ハイウェイバス」回数券の発売区間見直し等について” (2021年12月17日). 2022年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
  5. ^ a b 東名ハイウェイバスのダイヤ改正のお知らせ”. ジェイアール東海バス (2024年1月23日). 2024年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月3日閲覧。
  6. ^ a b c 日本交通公社『国鉄監修 交通公社の時刻表』1982年11月号、p.472
  7. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.6”. 2010年5月9日閲覧。
  8. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-115-5 
  9. ^ 【ダイヤ改正】東名ハイウェイバス一部ダイヤ改正のお知らせ”. ジェイアール東海バス (2015年9月9日). 2015年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月1日閲覧。
  10. ^ 消費税率変更に伴う高速バスの運賃について”. ジェイアールバス関東 (2019年9月2日). 2019年10月5日閲覧。
  11. ^ 消費税率変更に伴う運賃改定について”. ジェイアール東海バス (2019年8月29日). 2019年10月5日閲覧。
  12. ^ 東名ハイウェイバス50周年記念JRバス展を開催します。”. ジェイアールバス関東. 2020年4月5日閲覧。
  13. ^ 【2/28追記】「東名ハイウェイバス50周年記念 ジェイアールバス展」の中止のおしらせ”. ジェイアールバス関東. 2020年4月5日閲覧。
  14. ^ 【東名ハイウェイバス】ダイヤ改正について”. ジェイアールバス関東 (2021年1月14日). 2021年2月7日閲覧。
  15. ^ 【東名ハイウェイバス】ダイヤ改正について”. ジェイアール東海バス (2020年12月25日). 2021年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月7日閲覧。
  16. ^ 下り東名小山バスストップは通常通り利用可能。
  17. ^ 東名高速道路 耐震補強工事に伴う東名小山バス停(上り線)の一時休止について”. 中日本高速道路. 2022年2月27日閲覧。
  18. ^ 名古屋市内~東京間の高速バスのダイヤ改正のお知らせ”. ジェイアール東海バス (2022年8月19日). 2022年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月27日閲覧。
  19. ^ 4/1~ 東名ハイウェイバス・ドリームなごや号の運行本数の変更等について”. ジェイアールバス関東 (2023年2月27日). 2023年4月9日閲覧。
  20. ^ 東名ハイウェイバスのダイヤ改正のお知らせ”. ジェイアール東海バス (2023年2月24日). 2023年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月9日閲覧。
  21. ^ a b 【3/1(金)】東京~名古屋方面間のダイヤ改定等のお知らせ”. ジェイアールバス関東 (2024年1月29日). 2024年3月3日閲覧。





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