ディケーター (ミサイル駆逐艦) ディケーター (ミサイル駆逐艦)の概要

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ディケーター (ミサイル駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 17:05 UTC 版)

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艦歴
発注 1993年1月19日
起工 1996年1月11日
進水 1996年11月8日
就役 1998年8月29日
退役
その後
要目
排水量 満載: 8,776 トン
全長 153.9 m (505 ft)
全幅 20.1 m (66 ft)
吃水 9.4 m (31 ft)
機関 COGAG方式
LM 2500-30ガスタービンエンジン (27,000shp) ×4基
可変ピッチプロペラ(5翔)×2軸
最大速 31ノット
航続距離 4,400 海里(20ノット時)
乗員 士官、兵員 337名
兵装 Mk.45 mod.2 5インチ単装砲 ×1基
Mk.38 25mm単装機関砲 ×2基
Mk.15 20mmCIWS×1基
SeaRAM×1基
M2 12.7mm機銃 ×4挺
Mk.41 mod.2 VLS ×90セル
* スタンダードSM-2 SAM
* スタンダードSM-3 ABM
* ESSM 短SAM
* VLA SUM
* トマホークSLCM
などを発射可能
ハープーンSSM 4連装発射筒×2基
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基
艦載機 ヘリコプター甲板のみ, 格納庫なし
C4ISTAR NTDS mod.5 (リンク 11/16)
AWS B/L 5 (Mk.99 GMFCS×3基)
AN/SQQ-89
センサ AN/SPY-1D 多機能レーダー×4面
AN/SPS-67 対水上レーダー×1基
AN/SQS-53C艦首装備ソナー
AN/SQR-19 曳航ソナー
電子戦 AN/SLQ-32(V)3 ESM/ECM装置
Mk.36 mod.12 デコイ発射装置
モットー In Pursuit of Peace

艦歴

アメリカ海軍ミサイル駆逐艦「ディケーター」へ燃料補給を行う補給艦ときわ

ディケーターは1996年1月11日にメイン州バスバス鉄工所で起工する。1996年11月9日にジョウン・E・シャリカシュヴィリ夫人(ジョン・シャリカシュヴィリ統合参謀本部議長の妻)によって命名、進水し、1998年6月19日にマイク・ノールマン艦長の指揮下就役した。

整調航海および西海岸への移動の間にディケーターはプエルトリコサンファンメキシコのプエルト・バジャルタを訪れ、1998年6月19日にメイン州バスで就役する。記念式典はオレゴン州ポートランドのトム・マッコール・ウォーターフロントパークで8月29日に行われた。母港のサンディエゴには9月4日に到着した。同年の残りは音響試験及び戦闘システムの評価で過ごす。その後三ヶ月間を整調試験後の有効性確認に費やした。

1999年4月に北西部への短い航海を行い、ワシントン州のディケーター島、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーを訪れ、5月初めにサンディエゴに帰港する。8月に再びワシントン州を訪れた後、ディケーターは機関室で火災を起こした自動車運搬船、MVガーデニア・エースにダメージ・コントロールチームを派遣した。

ミサイル試験および最終公試の終了後、ディケーターは2000年1月7日に最初の西太平洋配備に就く。トマホーク・ミサイル搭載のため真珠湾に寄港した後、1月後半に韓国海軍との合同演習、シャーレム 2000 に参加するため黄海に向かう。30日に韓国鎮海を訪れた後、続く二週間は横須賀長崎に停泊した。その後台湾海峡を通過して南へ向かい、香港で三日間停泊、続いてフィリピン海軍と南シナ海での合同演習を行った。

3月前半にディケーターはマレーシアグアムを訪れ、その後赤道を横切り4月にフィジーを訪れる。アメリカ領サモアへの訪問後にオーストラリアの多数の港を訪れ、母港のサンディエゴには6月8日に帰港した。

航海後の調整、修理の後ディケーターはサンディエゴ海域での活動を行う。2001年2月に西海岸沖で様々な戦闘グループと共にミサイル演習を行う。9月11日のアメリカ同時多発テロ事件後、ディケーターは南部カリフォルニア水域でオペレーション・ノーブル・イーグルに参加する。サンディエゴには9月23日に帰港し、7週間の修理調整後、11月12日にジョン・C・ステニス戦闘グループに合流する。

ディケーターは西に向かって出航し、香港とシンガポールで停泊した後12月11日にマラッカ海峡を通過した。インド洋へ向けて航海を続け、戦闘グループはオペレーション・エンデューリング・フリーダムにアフガニスタンで参加、2001年12月17日から2002年4月16日までの間ディケーターはペリリュー揚陸即応グループの護衛を行う。この間に艦のセキュリティ・チームは三隻の民間船に派遣された。またこの作戦期間中にディケーターはバーレーンマナーマに三度の短期訪問を行った。5月2日に中東を離れ帰途に就く。途中タイプーケットインドネシアバリ島東ティモールディリグアムアプラ、真珠湾に寄港し、サンディエゴには2002年6月8日に到着した。同年の残りはサンディエゴ水域での調整、訓練に費やした。

ディケーターは2003年8月にペルシャ湾への二度目の配備に出航する。途中真珠湾とシンガポールに寄港した。11月にはセーシェルへの四日間の港訪問を行う。2003年12月15日にディケーターは40フィートのダウ船を拿捕し、アルカーイダの密輸活動に関連したおよそ2トンの麻薬を発見した。末端価格で800~1,000万ドルの価値があったとされる。

2007年6月22日、太平洋ミサイル試射場において、駆逐艦としては初めてSM-3ミサイルを使用する対弾道ミサイル迎撃試験を実施し、大気圏外で標的弾道ミサイルの撃破に成功した。

2008年2月には、落下の危険がある偵察衛星USA-193(NROL-21)を破壊する作戦に参加し、SM-3ミサイルの発射を担当した巡洋艦レイク・エリーのバックアップをつとめている。

2013年4月、北朝鮮ミサイル警戒により朝鮮半島沖に配備される。

2018年9月30日、南シナ海南沙諸島での公海航行自由原則維持のための作戦(個別作戦名「航行の自由作戦」)に参加。作戦の一環としてジョンソン礁付近を通過中、中国人民解放軍旅洋型駆逐艦に41メートルの距離にまで接近される[1]

脚注

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